平成の世があと1年ちょっとで終わることになりました。そんな年に回顧録として残しておきたいのが、平成時代の始まりごろ手にした初めてのベイトキャスティングロッドについてです。
PC&スマホの前のベテランアングラーのアナタも、初めて買ったバスロッドの喜びを思い出しながら、お読みいただけると幸いです。
エビスフィッシングのミスタードンアドミレーション
あなたが初めて買ったバスロッドは何でしたか?本格的バスロッドを購入したのは、確か中学二年生ごろだったと記憶しています。
僕が初めてのバスロッド・・・それは「ミスタードンアドミレーション」と言うバスロッドでした。正直、当時は予算も限らていましたし、プロショップのお兄さんの言うがままに購入しちゃいました。
(自分のお金じゃありませんね。『買ってもらった』が正しい。)
行ったプロショップは吉祥寺の「釣り具の丸勝」。当時はテレビCMも打っていて、イケイケドンドンな釣具屋さんでした。バスフィッシングもリードしている知る人ぞ知るプロショップでしたね。
そこで店員のお兄さんに「初めてのベイトキャスティングロッドならこの一本だ!」と選んでもらったのがこの竿でした。今だったら、また違うセレクトとなるのでしょうが当時の中学生におススメしたロッドはこれでした。
「ミスタードン」シリーズはエビスフィッシングがリリースしていたバスロッドシリーズ。確か、上位モデルは「ミスタードンワークス」としてトーナメント仕様のバスロッドだったと記憶しています。
「アドミレーション」はその汎用シリーズで、お値段もリーズナブルだったようです。1万円台だったかな???
エビスフィッシングと言うと、田辺哲男さんが就職したことても知られるメーカーでした。このミスタードンシリーズもたしか田辺さんが関わっていたはずです。
(てことは、アメリカンブランクスだったのでしょうか・・・心なしかロッドブランクスの色がロードランナーっぽい・・・これはもしかして・・・始祖なのか!?)
モデル名は「ミスタードンアドミレーション・スタンプヒッター」
長さも、往時を伺わせる5フィート6インチと言う、今なら「超ショートロッド」と言う長さのスペックです。適合ラインの幅も6~14と幅が広い。
テーパーは完全なレギュラーテーパーで、キャスティング重視の現在ならトップウォーターロッドの部類です。
嗚呼、懐かしのガングリップ
現在の一般的バスロッドではほぼほぼ見なくなったガングリップタイプのグリップを採用しています。一見すると、へんてこなカタチのグリップですが思った以上に握りこみやすいのが特徴です。
必然的にシングルハンドキャスティングになりますが、クラシカルなバスアングラーはシングルハンドキャストに思い入れがあるところもありますから、この形態に「萌え」を覚えるはずです。
コルクグリップで購入から20年以上経ちますが、まだまだ使えるクオリティを維持しています。(たまに中古釣具店でみかけることはあるロッドシリーズでもありますネ。)
リアルバーサタイルロッド
現在、手元にはたくさんのバスロッドがガチャガチャとストックされています。貧乏性なので捨てられないし、売却もなかなかしないんですよね。
そう言うことで、手元に残っていたマイファーストバスロッドなわけですが、当時、「何用」と用途を絞って使うことはありませんでした。
バスロッドは現在、「ワーム用のロッド」「巻物のロッド」「ビッグベイト用のロッド」と言ったシステム的にシリーズ化している場合がほとんど。そのため、どんどんどんどん竿が増えていってしまうんです。
でも、初めて買ったこのガングリップのショートロッドで僕は何でもやっていました。「トップウォーター」「テキサスリグ」「クランクベイト」「バズベイト」etc.・・・最初のころのロッドってそうやって、ひとつのロッドでもって何でもやっていたものです。
そして、当時はバスが爆発的増殖を続けていた時代だったので、そのスタイルで十分に釣ることができた時代でもあったことは確かです。
売るどころか、捨てるどころか、コンディションとしては現在でも使える状態にあります。今度、フィールドに持っていって投げてみようかな。
トップウォーターの釣りとか、オーバーハングの下とかに投げるのによさげです。もはや、ビンテージな匂いもしているのでそんな味わいのある楽しみ方もできますね。
最初に買った竿が出てきたら、改めて釣り場に連れて行ってみましょう。何しろ、恐ろしいほどに手になじんでいるはずですから結果も連れてきてくれそうじゃないですかぁ!