茨城県は牛久沼の様子が激変しています。ブログではローカルトーナメントである「たまやオープン」に10年近く出場をしているのですが、2010年以降に繁茂したのがボート屋前のハス。夏ともなれば、ボートの浸入を阻み生き物たちのパラダイスになっていたことが確認されています。
植生の変化=それは魚類たちの居住地についても大きな変化があるという事。つまりは、バスたちの住む位置も年によって変わっていくという事に他なりません。
「牛久沼がホームです。」とかなんとか言っていて、今季の私…牛久沼では絶不調です。それはすなわち、バスたちの位置を読み切れていないことを意味しているのではないでしょうか。毎年、毎年の変化についていけてないと思われるのです。
目まぐるしく変わる牛久沼の風景。その3年間の様子を8月の写真に固定して見ていきましょう。夏の牛久沼の記憶です。
2015年8月の牛久沼たまやボート前
桟橋の前にもの凄い量のハスが群生。ボートが出せなかったので、ハスを切り開いて湖面へと出ていくような状況でした。
ハスの中はもう釣ることができない状態です。ハスの背が高過ぎました。
下は2015年9月になるのですが、人の背丈ほどまでにハスの葉が伸びています。この年がピークMAXだったかな。
2016年8月の牛久沼たまやボート前
少しだけハスが減少してきました。一度、増えすぎた生物群は安定を求めて減るものなのでしょうか。ハスに必要な栄養分は使いすぎてしまったから!?全沼的にこのハスの減少がはじまったのが2016年でした。
ハスの背もかなり低くなった2016年の夏。
ハスの中を狙っての釣りができたので「ハス中パターン」で優勝してくる選手が多かった。連勝に連勝を重ねたヨコイさんもこのハスの中を上手に釣っていたと思われます。
2017年8月の牛久沼たまやボート前
さあ、そして今年・2017年8月の牛久沼たまやボート前の状態はと言うと…
ちょっと戻って2015年の夏と比べてみてください。3年前はボート屋前のハスは胸まであるくらいに高く生えていました。それがいまやまばら。
びっしりと覆われていたハスもがっさりとなくなってしまいました。そして、たまオヤも言っていましたが、気になるのは「今年はほとんど花を咲かさせていない」こと。
ハスがなくなるのは釣りとしては良いのですが、このハスが強烈なプロダクトエリアとなっていて、人間、そして鳥類たちからの攻撃を避けるためのディフェンスポイントとなっていることは忘れてはいけません。
・・・バス釣りは、魚と向き合うということは、フィールドの植生と向き合うことも忘れては行けません。止水域の牛久沼でさえ、毎年これだけの変化があるのです。
「昔、ここで釣れたから」とポイントに張り付いたものです。狭い視点で自分の釣りを小さくする必要はありません。長年、通い詰めているフィールドでだからこそ、パターンを成立させて最後まで持ち込む技がありました。