「風が吹いたタイミングであの場所に入っていタラ・・・」
「優勝したあの人が使っていたこのルアーを投げていレバ・・・」
ども。『牛久沼タラレバ男』ことナマローブログの筆者・ナマローです。。。
「釣れなかったからっていつまでもタラレバいってんじゃねぇよ!」
(と、KEYこと坂口健太郎クンにいわれちゃいますね。詳しくは「東京タラレバ娘(東村アキコ著)」を読むべし。)
タラ…レバ…
~~なぜにこんなネガティブな話から入るのか!?想像してみてくださいよ。ビッグバスの水揚げを横目にノーフィッシュで帰着。そして、思い出すようにブログ執筆。帰りの水戸街道を運転中している時も涙で前が見えませんでした。危ないったらありゃしない。
あ、そうそう。新ブログとなって初めて訪れている方もいるかと思いますが、当ブログのメインコンテンツは『ローカルバス釣り大会に出ている筆者自らがトーナメントレポート』を書くというもの。
なんでそんな面倒くさいことを!?と思う方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、有名プロがノートをとるように、僕もブログに書くことでその大会、季節、釣果を整理したいということから始めました。
もちろん、いずれ優勝するためにでもあります。記憶の定着と少ない釣行回数を補うためのブログメモの要素が強いのですが、せっかくなのでたくさんの人に読んでもらえればなぁ…数年後にも読んでもらえればなぁ…と言う思いのもと書きなぐっているわけです。今後ともよろしくです。
長くなりました。2017年3月19日に行われた牛久沼たまやボート3月大会の模様です。
■目次
ビッグバス(ブタバス)が狙える牛久の春
各地からビッグフィッシュの報告が届きはじめた2017年の春。牛久沼でも恒例となっている、たまやボートでの大会がにぎにぎしく開催されました。2017年大会の開幕です!
【2017年3月19日(日)牛久沼たまや大会】
天気:晴れ
気温:6℃~15℃
水温:10℃~12℃
風:南西3m午後強めに
水質:クリア
クルマは満車状態。SNSの効果でしょうか?(このブログの効果も少なからずあったのか!?)新規参加の方も多く、開幕戦らしい賑やかな大会となりました。
牛久沼たまやボートの大会を簡単に説明しておくと…
歴史は30年以上!老舗レイク牛久沼で3月~12月期(4月はお休み)の第3日曜日に行われている休日大会です。いわゆるプロトーナメントではなく、誰にでも門戸が開かれているボート屋さん主催のアットホームなオープン大会です。
もちろん、競い合いですのでルールはあります。3匹の重量。ライブウェル完備。ライフジャケット着用。帰着厳守。…とは言え、そこまでガチガチなものでもありません。ボートが空いていたらすぐにでも出場ができます。
僕が初参戦したのが平成19年でしたから、おおこわ!10年以上も通いこんでしまっています。もはやベテランの域ですね。←優勝は1回のみ。最高年間順位は2015年の2位ですね…もはや過去の栄光。
出場の仕方、ルールについて詳しくは、たまやボートのホームページをご覧ください。
春の牛久は巻くのか置きにいくのか…
要するに「ハードベイトでいけるのか」「ワーム・ジグでじっくりといくのか」と言う問題です。
10年ほど前の牛久沼のトレンドと言えば「パワーホグのテキサス」「センコーノーシンカー」あたりのワームの釣りが全盛期でした。パラガマのスキマにテキサスやノーシンカーを落とし込む釣りがほぼほぼ通年行われていた時代が長くありました。
それがもう5年以上も前になりますね。田辺プロがリスタルSでハメてから春と言えばスピナーベイトとなり、右も左もスピナーベイト(クリスタルS)を投げている春もありました。ノリーズファンが大挙して押し寄せたものです。(今でもノリーズフリーク多し)
はたまた、昨年の3月はコシカワ選手がクランクベイトでズガンと優勝。プラグによってハメてくるという新時代を感じさせる2016年となりました。(夏から秋にかけてはAOYを獲得した横井さんが巻く釣り中心で爆発。)
前出したように、プラクティスでは左のコシカワさんがクランクベイトで2キロアップを連発。右の筆者自身もチャターベイトで2キロアップ釣り上げるなど、個人的には「これはもう巻きしかないかな…」と言うプラクティスの感触となっていたのです。
結果からすると、この日は巻物ではなく置物の日でした。11人のアングラーがウェイインをしたのですが、8割方がワームの釣り。11人で…釣れたバスの本数が13本。その内、11本がワーム&ジグでの釣りでした。
こちらはアオキ選手のバンク打ちを激写した模様。この距離感を近いと思うか、遠いと思うかはあなたのスタイルによって変わってきます。バスボートアングラーからしたら近すぎですよね。レンタルボートスタイルならでは。さらに…
2015AOYのノムラさんはこの距離感。かなりの接近で、枯れたアシ際に入り込んじゃっていますね。この日は、朝方に横でサカナを抜かれましたが、この距離での釣りだったようです。
北柏のプロショップ!ミシマさんが冠に!
エレキ購入や、その後のメンテナンスでもお世話になっている人も多いのではないでしょうか?ありがたいことに、北柏のプロショップミシマさんから協賛をいただき、楽しい大会となることができました。
雑誌のエレキ特集での登場率高し!スーパーメカニックのヤギさんから朝のご挨拶。(左はたまや社長。)
エレキ用バッテリーの販売数は関東随一。釣りの帰りに寄ると、牛久沼をはじめ、霞方面からのひとたちで賑わっている水戸街道沿いのお店です。エレキ購入を検討中の人はこちらで買うしかありませんね。
牛久沼は風がカギ
朝はご覧のように鏡のような湖面でした。見た目は美しいですが、バス釣りにとってはちょっとした不安要素ではあります。特に巻きを主軸に意識していた自分としては厳しいなと。
日が高くなってくると多少、水面がざわつきだします。このような状態が一番、牛久沼アングラーとしては釣りやすい状況。爆風はいただけませんが、ある程度の『風』があるかないかで釣り方は変わってきます。魚の活性、位置、投げる場所。
いわゆる「風の吹き始め」でサカナを釣り上げて来る人は本当に多い。ですので、朝方の晴天無風から、ヒュッと風が吹き出したその瞬間を逃してはいけません。風の吹きはじめに移動中だったら僕は、船をとめて狙っているところじゃなくてもとりあえず釣りをしたりします。
・・・とまぁいろいろと書き連ねてきましたが、筆者自身はノーフィッシュで帰着。一瞬落ち込みましたが、素晴らしい魚体を拝むことができたのでなんだかちょっと嬉しくなった大会でした。結果です。
1本で3キロオーバー!大会ビッグフィッシュレコ―ドで斉藤選手が優勝!
「うぉぉぉぉ」
その魚体を見た時…男たちの驚きの声が沼の湖畔に響き渡りました。牛久沼の3キロオーバーのモンスターバス。
重量3270グラム。長さ52.5センチ。
フロリダ種の血が混ざっていないノーザンラージマウスバス種のみが生息していると推測される沼でのこの大きさはMAXサイズ。
しかも、大会中です。タフレイクの牛久沼に53名ものやり込んでいるアングラーた出ている中でのこのスーパービッグは膝ガクガクですよね。斉藤選手曰く「オトナだけど、湖上で大声出しちゃいましたよ!」…そりゃ出すわな。こりゃ。
上位3人の釣りを振り返ります。
プラクティスで得た情報を昇華させワームで2本
3位:高橋選手・2700グラム(②本)
H-1グランプリ牛久沼戦2年連続覇者!レジェンド高橋選手が実力を発揮。プラクティスでは巻物で釣れていたそうですが、前日プラではノーフィッシュ。その教訓を生かし、ベイトフィッシュを待ち伏せしているバスがいそうなところをピンポイントで攻めて2本をウェイイン。
バラシもあったというから恐るべし。ルアーは、エスケープツイン3.5gテキサス。カラーは売り切れてましたね!タクミソブルーだそうです。エスケープツインはやはり沼のエサなのか!?
しかしまぁ、ラッキークラフトのフィールドスタッフなのでプラグの釣りも上手いけど、ワームも使って魚をコンスタントに持ってくる技術。今シーズンも年間上位にからんできそうです。
本湖「二千間土手前」を攻略して2本
2位:田口選手・3200グラム(②本)
中学生時代から沼に通う牛久沼オリジナルメンバーのひとり、田口選手が準優勝。(花粉症のアングラーは当然マスク装備で釣りしていますよね。大変だ。)
田口さんは西谷田川に精通しており、そこに近い本湖・二千間土手を攻略して2本の魚をゲット。延々とアシガマ原が続く風景なのですが、ここにもハードボトムが存在しておりそこを攻めて春の魚をもってきました。
ルアーはスピナーベイトとスピードクローのビフテキ。なんと、バズベイトでも一匹バイトを得ることができたそうです。田口さんとは「今日はバズ出ましたか?」と必ず話を交わす生粋のバズベイター。3月でもバズはリグっている強気なアングラーでもあります。
で、2本で3キロオーバーですからね。普通なら優勝なのですが…
日が昇ってきたのでシェード狙いで…
1位:斉藤選手・3270グラム(①本)
恐るべし牛久の春ッ!1本で…このサイズ!この重さ。しかも大会で。牛久沼の未来は明るいかな!?
釣ったのが終了が近づいてきた12時過ぎだと言うからまさにドラマ魚。ポイントは塚本ボートの対岸で、なんと僕とすれ違ってすぐに位で釣れたと言うから恐れ入ります。
日が昇ってきたので、「シェードがからまないとサカナは口を使わないのでは?」という基本に立ち返り、留まっているボートの横にセンコーのテキサスを落としたところ、コツンと小さいバイトを得たそうです。
実は、大会ビッグフィッシュレコードは斉藤選手自らが持っていた記録。牛久沼きってのビッグフィッシュハンターであることに間違いありません。
なお、斉藤選手はH-1グランプリにもエントリー。2014年の新利根川戦にて優勝を果たしておりそのときの総重量が3500グラム。(この重量はたしかH-1GPにおいて最重量記録じゃなかっただろうか)春にとても強い。技術もあるし、デカイのを釣る運もある!羨ましいぜ。
ミシマの八木さんから素敵な副賞も。ミシマに行きましょう!
立派なゴーマル。重さはいくけど寸詰まりな体格をしたバスが多い牛久沼ですが、長さもバッチリ。
コブシも入りました。バス君ごめんね。(元気に沼に帰っていきました)
牛久沼と言うとセンコーだった時代も
恒例の優勝パターンインタビューもしてきました。
センコー5インチ・5グラムテキサスリグ。すり抜け抜群なこのリグでレコードフィッシュは釣り上げられました。
春夏秋を問わず、一時期は定番のノーシンカーリグとしてセンコーは牛久沼の定番ワームだったことがありました。最近はウィニングパターンに絡んでいませんでしたがさすがの実力派ワームです。
そして、使っていたロッドが懐かしい!…すでに廃盤となっているダイワ初代バトラーシリーズの『ハリアー』です。
「もし、折れたら中古屋で探してまた買いますヨ」
それほどに手に馴染んでいるフリップ&ピッチングロッドなのだそう。馴染んでいるって本当に大切ですね。あと、レコードフィッシュって案外、クラシカルなロッドで釣れちゃう気がするのは僕だけでしょうか?
釣れなくても楽しいジャンケン大会があるよ
ご覧のように53人参加して11人がウェイイン。42人のアングラーがあぶれるのです。ですので、たとえ釣れなくても終了後のジャンケン大会もありますから、おうちへのお土産もゲットできます。
H-1グランプリでもお世話になっています。坂巻農園さんもお野菜を協賛してくれました!ネギとほうれん草!元気でそうじゃないですかぁ。
でもやっぱり釣れないと悔しい牛久沼・・・つり人社「サイトビー」を担当しているジタバタアライ君も悔しそうでした。アライ君も当ブログのリニューアルを気にしていてくれたらしくて嬉しい限りです。アマチュアなりにがんばりますヨ。
2017年ポイントランキング戦線はどうなる!?
蛇足…
2016シーズンAOYで締めくくった横井選手はこの日は遅刻でスタート。ノーフィッシュで帰着となりました。昨年は夏からの追撃がありましたから、今年はいったいどうなるか!?
牛久沼たまや大会2017…次戦は5月に開催
まもなく春を迎え、スポ―ニングシーズンに突入する牛久沼。4月は大会はお休みとなりますが、たまやボートはアングラーで一杯になることが予想されます。
簡単に釣れることはない難易度超A級フィールドですが、是非とも大きなブタバスさんを拝みに訪れてみてはどうでしょうか。大会に出てみるのも楽しいですよ。