利根川と言えばうなぎ。東京は有楽町だと時価で利根川うなぎを出しているお店がありました。お値段は一食あたり8千円はするとかしないとか、いや時価だったか。恐ろしくておいそれと頼めませんね…そんな豊穣なる日本が誇る大河・利根川に行ってきました。
なにしろ艇王レジェンドを視聴してフロッグが無性に投げたくなってしまったものでして。その辺の経緯と気持ちは前編にて記しています。後編は実際に利根川に行ってきてみた実釣編のお話です。
■目次
艇王レジェンドのウィニングパターン・フロッグを投げたい
「メディアに影響されてすぐに真似っこする…ダセーな…」なんて斜に構えていた時代もありましたが、いやいや面白そうな釣りなら試してみたいでしょ!と自分に正直になって利根川に行ってきました。
とは言え、僕は利根川に浮かべるボートを所持していないので、牛久沼メンバーでありH-1戦士でもあるコシカワさんに押しかけに近い形でボートに同乗させてもらいました。押しかけアングラーです。
※なお、コシカワさんは北陸の多根ダムに行っていたので艇王レジェンドは見ることができなかった。それにもかかわらず『艇王パターンをやりたいんですよぉ!』と、お願いしてしまったのです。
コシカワさんは、最近では人気フロッグブランド・テッケルの動画で利根川でのフロッグゲームを披露して、全国のフロッグ野郎たちに強いインパクトを与えています。おそらくは東関東では一番フロッグを投げ込んでいるアングラーのひとり。
動画は必見で、剣道で鍛えた強いリストから繰り出されるキャスティングは真似のできない鋭さ!
キムケンプロによるフロッグの釣りの再現性を実証するならこの人と行くしかないっ!ということで、久しぶりに利根川でタンデムさせていただきました。(毎年、1回くらいはお願いさせていただいている。去年は大雨の中、釣りをしました。)
↓なぜに利根川に行きたくなったのかは前編をどうぞ!
エリアは艇王と同じく利根川と支流の長門川近辺
艇王レジェンドを見ての興奮を忘れられず利根川にやってきた!検証釣行~~だがだがこれがなかなか難しい… #艇王アベマ #利根川 #長門川 pic.twitter.com/ekbcrqHJpV
— ナマロー(namaroblog.com) (@nama_ryu) August 5, 2017
ボートを降ろしたのは北総マリンの利根川スロープ。TBC(利根川バスクラブ)トーナメントの本拠地です。伊藤巧プロや、H-1グランプリプロデューサー・鈴木美津男さんがホームとしている大河・利根川の一大拠点です。
釣行日は2017年8月5日。最高気温は31℃にはなるものの、一日中の曇天模様で蒸すものの灼熱地獄にはならない天候でした。曇り空なのでバスにも人間にも優しい日となってくれるかと思いきやなかなかこれが難しいのが坂東太郎。
風も弱めで絶好のフロッグ、トップ日和の気配でした。艇王では、風が強く利根川本流は厳しかったようで長門川をメインにしているプロが多かったです。
再現を目指した今回の釣行は、利根川本流での釣りもし易そうとうことで長門川には入らずに本流のナイスバスを探していくパターンを軸にすることになりました。
水温低下…日替わり、時合、流れ…様々な要素がキーとなる利根川
ここ数か月は、時折の牛久沼と、津久井湖や亀山湖に通いこんでいた自分にとってフロッグの釣りは新鮮極まりませんでした。ガバっとでるあの興奮が今日は味わえる!と、鼻の穴をおっぴろげてスタートしたのですが~~~
???
あれ???
バイトがない・・・
甘くはありませんね利根川・・・
艇王でも鬼形さんや伊藤巧プロが解説していましたが利根川は『日替わり』の釣り場。今日釣れていたと思ったら明日はダメ。今日はダメでも、明日は爆釣~と日々の状況変化が非常に激しいフィールド。アジャストした時の爆発力と外した時のノー感じなデスフィールドと化す難解な場所です。
それだけに、TBCで年間を通じて釣ってくる人に力は本物と言えるわけですね。かなりハイレベルなところに利根川ロコアングラーたちはいると思われます。すごい人たち。
早朝から「これはおかしいぞ」となったのが水温でした。魚探に示す水温は「25℃」。この数値は、暑い日が続いた関東地方としてはかなりの低下があった水温でした。ここ一か月はどこのフィールドも30℃前後はあった水温。
おそらくは、数日前に栃木や群馬などの利根川の上流で降った雨がこの水温に影響していると思われました。春には雪解け水が入る「雪代」がありますが、その夏版の出来事が利根川にはおこっていたようです。
エリアが合うと連発もあり得る利根川フロッグゲーム
ただし、可能性を感じさせてくれるところもありました。広大な利根川ですが、数百メートル移動するだけで水の具合が全く変わってくる不思議フィールド。水質、流れ、場所の変化を読み解く総合力が試される釣り場です。
その利根川で「今日はフロッグで釣りたいね」と言うことでほぼほぼフロッグオンリーでの釣りをしてきました。コシカワさんはフロッグの釣りを一日やり通して飽きないアングラー。僕も、その釣りに合わせても問題のないメンタルの持ち主なのでバックシートからキャストを繰り返しました。
メインルアーは何といっても定番はコチラ・・・テッケルのワッカーです。ミカンカラーをコシカワさんは偏愛していて、他のハードルアーもこの色が一番のお気に入りなのだとか。
このルアーを中心に、ブッシュに中、シェードの奥の奥…本当に『そこ入れちゃうッ!?!?』と言うところにシビアなキャストを繰り返します。こげが見ているともう、毎回釣れそうでしょうがない!毎回がバイトチャンスなわけですからドキドキが止まりません。
そうするとなんとか一匹出ました。キムケンプロも使っていた「フロッグの『吊るし』テクニック」での一匹です。
この一匹で得られた情報は・・・「今日はタフだな」と言うこと。ガバッと出たのではなく弱弱しくバイトしての一匹だったからです。水飛翔が舞うもほとんどありませんでした。
その後も苦しい時間が続きましたたが、とあるポイントでフロッグにバイト3連発!しかしノラらない!なかなかバスが口の中にフロッグを入れてくれないのでした…そんな中でしたが…
大人気のスモールフロッグ「ミクラ」でなんとかサカナが絞りだました。自分はアイマのダビートを投げていたのですが、こちらミクラの方がほんの少しだけウェイトがあるのかMHのロッドだとこちらが投げやすかったです。
コンパクトフロッグとしては絶妙なセッティングとなっているミクラ…大人気のため僕はまだ売っているのを見たことがありません。初期ロットは売り切れたのかな!?
ビッグバスのバイトは得られず。バイトの瞬間も見ましたが、あまり派手な出方はしませんでした。
本気食いはもちろん、バスって食うの下手だな~と思うのがフロッグの釣り。ルアーの真横でバイトしたりすることも数知れず。へたくそーと思いながら釣りををするのがフロッグゲーム。いつくるかわからないこういったトップ系の釣りは心臓にもよくないですネw
利根川はフロッグが流行中!?
この日は、牛久沼レジェンドのタカハシさんも利根川に浮かんでいました。自身のブログにてその時の模様もUPしています。この日はフロッグで2匹。それも相当がんばっての2本だったそう。
※お写真はタカハシさんのブログ「牛久では釣り人」からお借りしました。
僕たちの後姿も撮影していただいていた。(2人とも180センチオーバーなのでかなり狭いですなぁ)
利根川の水がよくないと判断して、タカハシさんは釣り場を利根川に絞らず長門川に入ったところすぐにバイトを得たそうです。それでも、かなり難しい日だったとのこと。
来週は牛久沼プラ!?釣り好きだなぁ…w
次は痴虫・海馬の入魂もしたい
コシカワさんは人気の痴虫ルアーのフィールドアングラーでもあります。なので、名作「海馬」のシグネチャーカラーもあったりするのです!
昨年のバサクラブースで話題となった痴虫海馬のミカンカラー。ただ引きで、バスを誘える必殺ルアーで鈴木美津男さんも利根川での釣りに導入している大会でも投入できる実戦型ベイト。コシカワさんはこのルアーで初年度のH-1GP牛久沼戦を勝利しています。
で、ご本人の前で入魂もしたかったのですが状況が合いませんでした。3時間近くはコレを投げたのですけどね~。そして、ここまでお前の写真がねーじゃねーか!と思われた方もいるかと思いますが~~そうこの日はデコりました、僕は。
フロッグしばりでも投げ続けられる利根川の懐の深さ
サカナは手にできなかったけど、一日中、表層の釣りでやり切れました。(ちょっとだけクランク投げたけど)たまにはこうしたフロッグ、トップしばりもいいものですね。でも、一回くらいはバイトがほしかった。
利根川は、大河だしおかっぱりができるポイントも少ないし、バスも一か所にとどまっていることはないと思われるのでマイボートなどがないとなかか行くことができない場所であります。(ガイドも多く行われているようですね。プロガイドの釣りも受けてみたいです。)
潮の干満の影響もあります。流れも場所場所によって変わります。川の増水があれば風景も激変。ストラクチャーなどもリセットされる常に変化を続けるフィールドです。
読むのは本当に難しいけどたまに行くと、その懐の深さに「釣れなくても」やり切れる不思議な魅力が詰まった巨大ポイントです。機会があったらフロッグを投げに行ってみるのはいかがでしょうか!?(もちろんフロッグに限らずいろいろな釣りが楽しめますよ)
なお、長門川や将監川はエレキオンリーでも楽しめるのでこちらはエレキ小僧たちにもおススメです。こちらでも艇王の復習ができますね。次回はこちらでじっくりとやろうかな。