霞ヶ浦・新利根川の真珠棚
H-1グランプリ2016の新利根川戦にて優勝した横井選手がウィニングポイントとしてのがスノヤワラにある真珠棚です。真珠棚?そうですね。普通の生活をしていたらお見かけすることのない新利根川の名物風景と言えば真珠棚です。
(↓旧ブログにおけるトーナメントレポ)
【H-1グランプリ2016新利根川戦しだるまレポ・前篇】新利根川でモンスターをゲットしたのはサトシではなくてタケシだった件
【H-1グランプリ2016新利根川戦しだるまレポ・後篇】釣りウマ上位陣の変態的戦略に驚愕した・・・愛なんていらねえよ、夏 : namaro★blog~ナマローブログ~
真珠というと海だけでしか獲れないというイメージですが、、、ところがどっこい淡水でも真珠は獲れます。名産地は琵琶湖と霞ヶ浦で、特に霞ヶ浦では新利根川が有名な真珠の産地なのです。
バス釣りにおいてはほどよい水深があり、水通しの良い場所に真珠棚が設置してあるのでストラクチャーとして非常に魅力的です。それだけに、中に投げ入れたくもなりますが、それはNG。ローカルルールでは柵の外側にのみキャストすることは認められています。
カスミパールは希少品
ひとつの真珠貝から獲れるパールの数が多いことから淡水真珠はリーズナブルなのだそう。それでも、国産品の淡水パールは希少品。日本で消費される淡水真珠の内、90%以上が海外産であることから新利根川で獲れる真珠はかなり珍しいモノ。真珠漁師さんも数人しかいないそうです。
種付けから製品化できる大きさに育たせるにも5年以上は擁するとのことで、なかなか大変な養殖業ですよ。真珠漁師さんとお会いしたことはありませんが、長い長い時間をかけて育てるお仕事なので、釣りビトたちはその周りで遊ばせていただけることに感謝しないといけませんね。
霞ヶ浦・新利根川にある真珠棚の攻め方
バス釣りのポイントとしてこれほど魅力的なストラクチャーはなかなかありません。マディシャローレイクにおいて貴重なそれなりの深さ。水通しの良さ。
しかも、なぜ新利根川に真珠棚が多いのかというと『環境に左右されにくい安定した水域』を選んで棚が設置されているということ。真珠の生育に良好な場所なわけですから、生物であるサカナたちにも居心地が悪いはずがありません。
ごちゃついたストラクチャーもありですが、こうした「タテスト=縦のストラクチャー」がバスたちは大好き。春はシャローに向かう時の通り道に。夏にできるシェード。秋はベイトたちも寄ります。いいことだらけじゃないですか。
・・・とは言え、一番の難しさがどの場所で釣れるのか!?ということ。何しろ新利根川は広い!!狙いが定まらないと延々と打っていくことになり時間だけが刻々と過ぎて行ってしまうアリ地獄ポイントでもあります。
ポイントは風と〇〇か!?
余計なことを言うんじゃねぇ!と言われちゃいそうですが…真珠棚を攻めるコツは風にもありそうです。釣ってくるタイミングが風が吹いたタイミングが多いんですよね。風向きによって釣れる場所、魚が寄る場所はかわると思われます。(その辺についてはバサー誌にてかつて解説されたことがあった!)
そして、水深と底質。棚自体が広い設置となっているので、浅いところ、深いところ、柔らかいところ、固いところと実は狙うポイントがあるような気がするんです。実はどこでもいいわけじゃなく、釣れるポイントと絶対にある!
そう考えるとやはり近年のトレンドである「サイドスキャン」魚探の出番なのでしょうか。サイドスキャンで写る真珠棚の風景を是非とも教えてほしいです。キッカリカッチリ写るのか?グチャグチャに写るのか?・・・サイドスキャン使いの皆さん!教えてー。
…WBSや霞をやり込んでいるコアアングラーの方たちからは鼻で笑われちゃう内容となりましたが、新利根川を語る上ではずせない真珠棚。どうにかしてこの巨大鉄骨群を攻略したいものです。
・・・新利根川、スノヤワラを「庭だよ」と言うアングラーたちは確かにいる。そう思うとポッと出のゲストアングラーである僕には直感も必要かな。(だから勝てないのかなぁ!?)