「牛久沼ローカルです!」
…とか何とか言って釣りに行ってねーじゃねぇーか!と言うご批判が聞こえてきたので重い腰を上げ釣りに行ってきました。時は2017年3月11日(土)。場所はホームレイクである難易度超A級フィールドのひとつである茨城県・牛久沼。
アシ原がほぼ全域を覆い、独特の濁り水をたたえるザ・沼地。バスが入った歴史は古く70年代から続く老舗レイクなのですが、現在は生態系が落ち着き生息するバスの数は少ない典型的な関東のタフレイクのひとつです。
難易度が高い反面、牛久沼の春はビッグバスをもたらす不思議フィールドとして一部のコアアングラーの心を掴んではなさい場所となっています。止水域で成長したバス特有のデップリとした風体と、ザリガニなどのベイトを食しているからこそなりうるイカツイ顔つき…その名を「ブタバス」(田辺プロ命名)として一部のマニヤの間に愛されている存在となっています。
そして、今年もまたその「ブタバス」と出会える季節がやってきたわけです。
春はシャロー。でも、全域がシャローの牛久沼。
「春はシャローだよね」とは言いますが~どこもかしこもシャローなのが牛久沼。ほとんどの場所が水深2メートル程度。2メートルともなるとそこはもうディープなのです。
そんな一見するとポイントが絞りずらいシャローマッディな牛久沼ですが、釣ってくる人は狙いを絞り込んでいるのも事実。漠然と流してなどはいません。何かの意図を探し回っています。
どこもかしもが釣れそうな気がする牛久沼。春の牛久沼の岸際は野焼きが行われた後が生々しく残っています。浅瀬に生えているアシは焼き払われています。この焦げたアシ原が夏になると背丈より高いアシになるのだから不思議。
さて、そんな牛久沼におけるメインストラクチャーとも言える2大水生植物が「アシ・ガマ」と「ハス」です。
春は枯れているが4月になれば新芽が見えてくるガマ。よく「アシ際」と言いますが、牛久沼において張り出している水生植物はガマです。アシは岸際の固い底質のところに生えています。ガマはそれよりもやわらかい底質に生えています。
そして、おそらくはこのガマの枯れた株の根元にブタバスたちは待機していると思われるわけです。写真でもうっすらと枯れ株が見えてますでしょうか。意外と岸に近寄りすぎちゃうとポイントの真上にいてしまったりすることがあるから、季節を読みどこにボートポジションをとるかが大切になってきます。
何にもないように見えますがこちらは枯れハス。夏になれば一面がハスに。ハスは数年前から牛久沼に大量に繁茂しだした植物。そして、忽然となくなったりする謎の植物でもあります。去年は西谷田川上流のハスが壊滅していましたから…
このハスもバスを大量にストックしていると思われブタバス攻略には欠かせないファクターとなっています。上手な人は、このハス全体の中から釣れるスポットを見つけてきます。しかし、そのポイントは未だ謎のまま。何かコツがあるはずなのです。解明していきたい課題です。
で、どこでも釣れそうなのですがこれがまた釣れないのです。ほぼ「無」で終わることも多いんですよね。それでも…
関東で2キロアップの『ブタバス』を獲れるのが牛久沼
大会等に出ていると「長さ」よりも「重さ」が大切になってくるわけですが、2キロアップと言うのが関東バスフィッシングシーンにおけるトロフィーサイズの目安じゃないでしょうか。どこのフィールドでもいることはいますが、なかなか口を使ってはくれません。
そのサカナを獲れる可能性が高まるのが春です。冬のお休み期間を置いていたこと、大きな個体ほど動き出しが早いこと、などが獲れる確率が上がる要因でしょうか。春…この1カ月がプリスポーンのメスバスを狙う最重要期間となります。
重点期間なだけに「2日連続の釣行!」をする強者たちも多々いたりする時季でもです。たまやボートの駐車場も週末はいっぱい。
そして・・・
神様!河童さん!ありがとう!
2017年の牛久沼のスタートは2キロアップからスタートできたわけです。2キロ秤が「カチャンッ」と振り切る快感ったらないですよね。スゲェお腹していました。
ルアーはなんと「チャタ―」!昨年から勉強中のルアーカテゴリーなのですがこうしてデカバスが釣れると、今後の武器になるかもしれないと思わざるを得ません。しかし、使い方には意外といろいろとコツがありますね。使ってみてわかります。詳しくはまた書きます。
牛久沼の名物アングラー・コシカワ先輩も2キロアップをゲット!来週、3月大会がありますが釣れたクランクベイトは見せてOKをいただきました。
ルアーはラッキークラフトのRTO2.5。カラーはゴールデンシャイナー。「水馴染がいいんだよねぇ~」と見せてくれましたが牛久沼のマッディな水色に非常にマッチしたカラーでありました。
なお、この日は2キロアップがかなりの数が出ていました。状況としては「晴れ」「ベタナギ」…釣りにはちょいと難しい状態でした。プラス要素としては「大潮」だったということでしょうか。第一陣のママさんたちがザワついた日だったのかもしれません。潮周りのチェックは釣りの基本ですね。
と、釣れる!釣れる!と景気の良いことばかり書いていますが、そんなに甘くないのも牛久沼。くればデカイのですがそれ以外の「沈黙の時間」に耐えられるかが牛久沼でブタバスを釣るコツだと思います。
しばらく「何もない」ことが続くのなんてザラです。しかし、その何もない中でヒントを探すのがこの沼の楽しさです。釣ってくる人は、何かしらのヒントを得て、それに答え合わせができた人。さて、今年は「答えを導かせる」ことができるアングラーと僕はなれるのでしょうか!?