■目次
レジットデザイン…話題のピュアグラスロッド3機種
記憶の中のグラスロッド
またまた古い話になりますが、四半世紀以上前の釣竿に使われていた素材はグラスがほとんどだった言う記憶があります。僕ほどではないのですが、父や祖父が川釣りや海釣りをしており(昭和40年~50年代にかけて釣りブームがあった!)グラス製の釣り竿が家にあったのです。
その印象は恐ろしく「重く」「ぶっとい」ということ。鮎竿や、石鯛竿などとにかく長く、太い竿がありました。小学生になる前の自分にとってはとてつもなく重く、片手で持つことができなかった竿…あれはたしかにグラスロッドだったと思います。
しばらくして登場した夢の新素材がカーボンロッド。宇宙開発でも使われている最先端素材で、初めてその竿をさわったときには感動を覚えたものです。
では、グラスロッドは死んでしまったロッド素材だったのでしょうか?バス釣りにおいては一部のマニアの人たちに使われている以外は、巻き物竿はコンポジット素材へと主流が移り行きました。
しかし、グラスロッドは死ぬことはなく生きていたカテゴリーもあります。トップウォーターフリーク、ナマズロッド、フライフィッシングロッドにはグラスロッドはメイン素材として活用され続けていました。グラスにはグラスの良さがあったわけです。
そして、2017年現在。成熟したバス釣り業界にグラスロッドのプチブームが一部のアングラーたちの中で駆け巡っています。ご多分に漏れず、僕もその潮流に乗っかてしまいました。先日、将監川で気になるそのロッドを投げ、試してきたのでここにその印象、使い勝手、感想を記しておきます。
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レジットデザインのピュアグラスロッドが周囲で旋風を巻き起こしている
今、なぜグラスロッドが!?
何はともあれプロモーションとして大成功しているのが、レジットデザイン所属の北大祐プロが、2016年のJBTOP50AOYとバサクラウィナーとなったことがあります。何しろ、その原動力となり、試合で練度を高めたのが今シーズンリリースされた噂のグラスロッドだったからなんです。
今年も行った名古屋キープキャストでその姿を一般アングラーの前に現し、多くのクランクベイトフリーク、ハードベイターたちに注目を集めていました。もちろん僕もですよ。(旧ブログにてレポしていました)
ゴールデンウィーク前に発売されたのが「WSC-G62L」「 WSC-G66ML」「WSC-G68M」の3機種。サラリーマンアングラーなので3本同時のオトナ買いはできませんが、H-1グランプリに出場しているからか周囲の釣友たちがこぞってこのグラスロッドを購入。
GW中にいったフィールドで、実戦投入している者同士…「投げさせて~」「触らせて~」と『投げあいっこ』をしてきました。3本のそのフィーリングとインプレションを書き留めておきます。
【レジットデザインWSC-G62L】★購入!★
実際に僕自身が購入したのがコチラ。ライトアクションのモデルです。ブランクスカラーも他ではなかなか見ない茶色でオリジナリティを演出していますね。
もう当ブログの読者のあるアナタならご存知かと思いますが、かなりのタイニークランク好きです。ノリーズショット、ラッキークラフトクラッチ、RC0.5…等々、小さくけど甘く見ると火傷する『小さな巨人』たちを操って釣りをするのが性にあっています。
その釣りに是非と思ったのがこの番手です。適合ルアーの幅も3.5~11gとかなり小さいルアーの扱いが得意。フルサイズのクランクでドバンと釣るのがカッコいいのですが、関東の小場所や叩けれつくしたポイントでは小さいルアーが効くのも事実でもあります。(どんどん小さくしていきゃいいってもんでもないのですが…)
長さも62とイマドキのロッドとしては短めです。これが結構、購入に至ったポイントでもありまして、レンタルボートでは12ftのローボートを好むのでこれくらいの長さが実にしっくりとくるのです。
ここ数年、タイニークランク用に愛用していたのがノースフォークコンポジットのTCR610Lです。カーボンブランクスでありながらマキモノに特化していてカラダに馴染んだロッドとなっています。しかし難点として、610がローボートでの使用だと若干長く感じてしまっていたのでした。
バスボートやアルミボートに乗せてもらった時には使い勝手の良い610の長さなのですが、精度の高いアキュラシーがちょっと難しいのと、獲り込み時などにはちょいとその長さがデメリットに感じてしまっていたところがありました。その感じていたちょっとした違和感を補完してくれるロッドとして導入しましたがコレは確かによかった。
こうした竹のボサまわり、オーバーハングや・・・(おいしそうでしょ!)
クイまわりや、ごちゃついたところにピシパシと小気味よく投げていくにはやはり、62程度のロッドが合いますね。身長が180cmあるのでこれくらの長さだとかなり「ショートロッド」と部類に入ると言え、良い具合で投げ込みができました。
フィーリングは、いわゆる「ダルダル」な「ザ・グラスロッド」を想像していたのですがちょっと違いましたね。お笑いの千鳥的に言えばクセが凄いロッドと思っていたのですがそれとはちょいと違いました。予想外。思ったよりシャキッとしたブランクスの印象で、普段使っているカーボンやコンポジットのマキモノロッドから乗り換えても違和感はあまりない印象です。
ライトアクションで細目のブランクスなのと、軽めの自重がキャストフィールを軽快なものにしてくれています。満月のようになるトップウォーター用のグラスロッドのそれとはまた違い、トーナメントで磨き上げたからでしょうか。感度はグラスロッドなりの『遅れてくる』感じなんだけど、投げた時や巻いた時に、今風のシャキッとしたところもあったりしていると言わざると得ないんですよ。ナウなグラス・・・ぐむむ表現が難しい。
・・・で、釣れちゃうわけですよ。といきたいところですが恥ずかしながら『入魂』はまだできていません。すみません。・・・と思っていたら、一緒に将監川に来ていたH-1戦士で東京チャプターにも参戦しているコマツさんもWSC-G62Lを購入。
な、なんて!ミーハーな組み合わせでしょう!ディスタイル&ジャッカルコラボの新作『レゼルブ』をこのロッドで投げ込んでいたそうです。レゼルブは5g。この重さのルアーもピシッと投げることができたそうです。
しかも、アフターらしいお腹ペッコリの40アップをレゼルブで釣り上げていました。グラスロッドなので、魚を掛けるとブチ曲がりだったそうな。←早く入魂しないとこう言う伝聞の内容になっちゃうから困る。
「グラスらしからぬシャープさ」「タイニークランクやシャッドなどを巻ける唯一無二のグラスロッド」「62の長さがレンタルボートにピッタリ」・・・と言ったところが推しの点です。
さらに使い込んで更なる詳しいレポートをしたいと思います!
※2017年12月インプレを追記!※
年間を通じて、G62Lを使ってみました!
やはりレンタルボート上でのこのショートロッド感と言うのはアドバンテージのひとつです。取り回しが本当にしやすくて、タイニークランクもピシピシと決まっていきます。
カーボンロッドのように明確なバイトを得ると言うよりも、グググッとオートマティックにサカナが掛かるのがグラスロッドならではと実感しました。キャストにもグラスとは違う、ワンテンポ置いてからのキャストがいるのでちょっとコツがいりますね。重みをノせて投げるこの感覚を楽しんでいます。
ただし、ショートロッドなのでロングキャスト用ではありませんね。下記にもある、G68Mで思いっきりバイブレーションプラグを投げてみたい衝動に今は駆られています。
※2017年12月追記※
レジットデザインワイルドサイドの生みの親でる鬼形さんによるオフィシャル解説動画も必見ですね。
【WSC-G66ML】【WSC-G68M】も投げてみた
こちらはH-1グランプリ2017のポスターでもお馴染み『牛久沼レジェンド』ことタカハシさんが上の2機種を買ったということで投げさせてもらいました。
WSC-G66ML
MLモデルはなんといっても北大祐プロの懐刀として、JBTOP50やバサクラで実際に活躍した銘刀。一般的なサイズのクランクベイトを投げるにはコレ!と言うグラスロッドシリーズの旗艦竿です。
投げ心地は、これも予想以上にグラスらしからぬシャッキリとしたフィーリングで投げ込むことができました。この投げられると言うのはグラスだけに、キャストタイミングなどもっとタメが必要なのかな?と思っていたのですがそれほど、意識することなく自然に投げることができたのです。
グラスロッドはいきなり投げて上手くいかないと思っていました。名作としてしられるシマノ・ファイナルディメンションのUDグラスモデルがあります。こちらを試し投げさせてもらったことがありますが、なかなかタイミングが合わず難儀したことがあります。
レジットのMLモデルはカーボンロッドから持ち変えても、スッとアジャストできるのではないかと感じさせてもらうことができました。これもほしくなっちゃったのですがどうしてくれようか…
WSC-G68M
Mモデルです。これは大き目なシャロークランクやミドルクランクベイト用ですね。琵琶湖を意識したレングスでもあります。バットはグラスロッドらしい太さ。空気抵抗は産むので長時間の使用をする前には筋トレがいるかも。片手でのキャストはちょっと厳しめです。
バットも太目でこれこそが「あ、グラスロッドだ!」と言えるようなグラスらしい太さと重さを兼ね備えたロッドでした。ラッキークラフトのクランクだとBDS3などがジャストなルアーになりますかね。スピナーベイトやチャターベイトへの転用も可能なパワフルグラスロッドです。
個人的には、長さと大き目のクランクはまだ自分のテクニックの中にないカテゴリーなのでこちらはステイかな…と思っています。
(※追記2017年12月:レギュラーサイズのバイブレーションプラグのバラシが少ないと言う噂があり、購入するかどうか迷っています!)
・・・と、まぁ投げ込みが足りない僕が書くのはアレですね。タカハシさんがご自身のブログ「牛久では釣り人」にてしっかりと入魂した上でのインプレ記事を書いています。こちらの方が要チェックですね。
タカハシさんはこの2本…ハマッたようですよ。
※追記2017年12月※
タカハシさんはこのロッド達を使いこなして、「牛久沼たまや大会2017AOY」「H-1グランプリ2017牛久沼戦」を制覇。まさに関東のマッディシャローでも活躍するウィニングロッドとなっています。(同じ選手としては悔しい。)
オッカパリにはどうかな?
バス釣りで忘れてはいけないのがオカッパリ。グラスロッドは、そのショック吸収能力によりカバーをかわすことをアシストしてくれますがネガカリするときはします。
いや、ネガカリしそうなところに投げ込むことこそがクランクベイトフィッシングの醍醐味でもあります。そうしたことを、オカッパリからするのもあてはまると思いますが、もし根掛かってしまったときにグラスの柔らかさが回収を難しくするような気がします。パシッ!と、ロッドをあおって反発力を利用してはずしずらいんですよね。
ボートフィッシングなら無理をせず迎えにいってやればたくさんのルアーたちを救えます。オカッパリからだと救出がむずかしくなる可能性があるかな?と思いました。要注意です。←この竿が使いたかったらエレキ小僧になるべし、というアドバイス。
※まだ釣ってもいないのにインプレ記事を書きました。さらに使い込んで釣って(入魂して)、そのフィーリングについて追加更新していきたいと思います。
結局レジットデザインの動画解説が一番ですね
レジットデザインさん製作によるコチラのグラスロッドを紹介しているYouTube動画も埋め込んでおきます。観ちゃうんだよなぁ。
こちらもよければ!過去レジットデザインのロッドインプレ記事です(旧ブログ)
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