このブログを書いている僕がレンタルボートスタイルのバス釣りを楽しんでいることは、このブログをお読みのあなたならもうご存知ですよね。(初めての読者さん~そうなんですよ~)
「エレキ」「バウデッキ」「バッテリー」…最低限これがあれば、動力を付けてのレンタルボートフィッシングが可能となります。だがしかし、そこから先に深淵なるレンタルボートエレキスタイルの世界がまた広がっているのもまた真実。
「ボートラダー」…まず初めに揃える道具ではありませんが、僕はエレキを買うや否やラダーを手にしたひとりです。ななにしろ、レジェンドバスプロのひとり下野正希さんが「ロッドやリールを買う前にラダーを買いなさい」と10年以上前に唱えていたからです。
つまりはなくても釣りはできます。でもあると、かなり快適に釣りができる・・・そんなフィッシングギアなのです!
※以前、2代目ラダーとオサラバする記事は書きました。
今回はそんなラダーのお話です。レンタルボートスタイルの方、これからレンタルボートでバス釣りを始める方、ラダーをなくしてしまった方にお送りするナマローブログなりのラダー考です。
■目次
ボートポジションとアプローチは重要なテクニックのひとつ
バス釣りと言うと、とかく雑誌やこうしたブログなどでもとかく「ルアー」「ロッド」「リール」「ライン」と言った、手に直結する道具に目がいきがちです。
もちろん、タックルセレクトも重要なところなのですが、実際に釣りをする時になって大切になってくるのが「ボートポジション」と「アプローチ」です。
どんなに、良いタックルを所持していても、魚に気づかれては元も子もないですし、エレキやボート上の人の動きで魚を怯えさせては口を使うはずもないのです。
ポジションとアプローチについては、2012年のバサーオールスタークラシックに出場したゲーリーヤマモト御大もおっしゃっていました。
僕がホームグラウンドとしている牛久沼はこうした素晴らしいアシ原が広がっている豊かなベジテーションフィールドです。最近は、アシギワを流しているだけではなかなか釣れなくなっていることもありますが、基本はこのアシギワに潜むバスを狙うのがセオリー。
その際に、テクニックとして大切なのが「静かに釣ること」なのです。これ、非常に重要な事で、上手い人こそ静かに静かに釣りをしています。エレクトリックモーターでひと踏みしてしまったら近距離戦であるため、魚は怯え切ってしまい口を使う確率はガクンと下がるのです。
…いかにエレキを踏まないかーーーーーー
これこそが近距離接近戦が多くなるマッディシャローフィールドでの釣りをするコツです。いかにエレキを踏まないか~魚を怯えさせてないか~そのために必要なのが『惰性で進む』ことに他なりません。そのために、必要となってくるのがラダーなのです。
直進安定性を得るためにボートラダーを
惰性でボートを進めるために必要な道具こそがラダーであると僕は考えています。物事をダラダラと惰性でやり続けるのはダメダメですが、惰性でもって静かにボートを進めて釣りをするのは必須テクニックです。牛久の凄腕アングラーたちは忍者のように岸際によっていますヨ!!
ラダーの効用を考えるにはジェット機の垂直尾翼を考えていただけると早いと思います。直進安定性を得るために垂直尾翼は不可欠です。もちろん、普通の船にもラダーは不可欠。エンジン戦だと、プロペラの後ろについているのがラダーでですね。これで、方向を決めることもできます。
レンタルボートスタイルの場合、全力で移動する際にもラダーは活躍してくれます。特に、発信後はともかく停止いした際にラダーをつけているかいないかでは雲泥の差がでます。ラダーがないと、クルクルと船はまわってしまうことでしょう。(上手なアングラーはラダーなしでもこの辺をコントロールできるのが強みでもありますけどね。)
さらには、やはり『流すとき』です。牛久沼などバンクを打っていく釣りがメインになる場合、エレキを踏みまくってバンバン打っていてはスレ切った場所ではなかなかにバスは姿をみせてくれません。ラダーで直進安定性をもたらし、惰性でもってしずかにバンクを流したいわけです。ビークワイエットですよ。
これはつまり、「エレキをやたら踏まない=燃費の向上」にもなるわけでバッテリーの減りも抑えられることが期待できます。
カケヅカデザインワークスのレンタルボートラダーPRO
「レンタルボート・ラダー」で検索すると出てくるサイトをご存知でしょうか?…バス釣りブロガーとしても毎日の更新をかかさない『カケヅカドットコム』です。
このブログサイトを運営しているカケヅカさんが、実はレンタルボートラダーを作っています。本来のお仕事は釣り道具に関係しているとはいえ、ラダーはサブ的なお仕事として直販を行っているのです。
人気のブログ「カケヅカドットコム」なわけですが、オリジナルボートラダーは人気でサイトで紹介するや否やすぐに売り切れてしまうそうなんです。(実際、だいたい売り切れている)
そんな人気・ラダーが我が手元に。なぜか?…カケヅカさんとの共通点は、釣りブロガーということはもちろん、ローカルトーナメントに出ているコンペティターであること。そこから、先日は一緒に釣りをご一緒したりと接点が急激にできたのです。上野でお茶をしたこともあります。
そうした似た環境でやっている僕に、カケヅカさんが「ナマローさん…うちのラダー使ってみてくださいよ」と言う声かけをいただきラダーを提供していただいたのです。
「おい!もらっておいて宣伝するなんてステマじゃないか!PR記事じゃないか!ちゃんと表示しろ!」と言われてしまいそうですがが、そんなに生臭い感じでいただいたわけじゃありません。が・・・!!そっと『ブログで紹介してね…』とギラリとした目で言われたことはいうまでもありません。(ありがたい話です)
なので、この記事はステマ…ステルスマーケティングじゃありません。がっつり表立ってのインプレ記事です。でもPR記事ほどではありません。ブロガーつながりによる面白いコネクションができたと言う事に他ならないということです。(最近、読者の方に「ブロガー同志の謎の交流ありますよね…」と指摘されます。気になるのかな!?別に怪しくないですよ。相当怪しいけど。)
なお、提供いただいたラダーは一部ネジがちょいとずれているお客様にはお出しできないいわゆる「訳あり品(B級品)」です。素人の自分にとっては気づかない小さなミステイクがあるのですが、使うには120%OKな製品です。検品はちゃんとしている証拠ですね。
安定をもたらすドデカフィンと耐久性が期待できる堅牢性
提供いただいのがこちら。「カケヅカデザインワークス製ボートラダーPRO」です。
ちょっと大きめなラダー本体が特徴。カケヅカさん自身がチャプターにも出ていることもあり、経験の中から導き出されたデザインとなっています。
特徴はやや大き目なフィン。この大きなフィンが安定性をもたらしてくれる仕様となっていいます。
そして、重要なのは頑丈かどうか。
根本の素材はがっちりとして簡単にはひん曲がらなさそうです。ラダーの根元素材にはかなりの力がかかりますので、ここが丈夫かどうかが長らくこのラダーを使えるかにかかってくるのです。(そうそう買い替えるモノではないですからね)
精度の高いネジ&ノブ類たち
一見するとシンプルなネジたち。このネジひとつひとつが非常になめらかな回転性を見せてくれます。国産!ニッポンの町工場発信ならではの精度が光ります。
ねじ山ひとつをとっても繊細。ノブもオリジナルで、グリップもばっちりで力が入れやすい形態となっています。
パッと見は『プラスチック製?』お思いの方!違いますヨ!なんとオールステレンス製です。
いわゆる「しくっとくるやなぁ」といったとことでしょうか。(三平くんなりの言い方で)
難点はちょっと重いのとくるっとまわっちゃうことかな!?
良いことばっかり書いていては男がすたる!という事で、気になるところも書いちゃいます。
カケヅカさんのラダーは、タフさを重視しているためオールステンレス素材を採用。鉄です。そのために、ちょいと重さを感じるところはあります。
クルマから、ボートまで運ぶ際にアルミ製ラダーや小さめのラダーに比べるとちょっと重く感じる方もいるかもしれません。
これはあえてのところもあるようですが、丸形のシャフトをしています。そのため、セッティングの時にフィンを船と垂直にしてガッチリと固定する必要があります。
忘れてしまって、フィンが垂直になっていないとボートがあらぬ方向に走ってしまうことになります。
・・・「ちょっと重い」「シャフトを固定」・・・それ以外をとればかなり完成度の高いラダーであります。まぁ、重さは準備と片付けの時に感じるだけだし、使い勝手を考えると関係ないですかね。
実戦でガンガン使ってみて
カケヅカさんからご提供いただいてすぐにインプレを書くのじゃつまらない!という事で…「坂巻農園大会」「牛久沼たまや9月大会」「H-1グランプリ2017牛久沼戦」とローカルトーナメントに出場してしっかりと使ってきました。マジ釣りで使ってナンボでしょ!と言う主義。
沼にもよく似合うかな!?
「頑丈」「堅牢」と言われても、本当にどこまで頑丈なのかは数年は使わないとだめですよね。なので、案外雑な性格な自分がガンガン使って耐久テストをしてみたいと思います。
現在のところボート操作に安定をもたらしてくれています。
ラダーの落下に注意!
ボートからの落とし物の経験はおありでしょうか?最悪の場合は人間、よくあるのはタックルを落としてしまうと言う事態がこのご時世は多々あるものです。その対策も、個人的にはしておくことをおススメしておきます。
カラビナとワイヤーで船やバッテリーとつなげておくと良い。落とし物の経験者は数知れず。僕の2代目のラダーは長門川の水神様に奉納することになってしまいました。それは突然やってくる別れなのですけどね。
船にくくりつけておくのもあり。小さなことですが、こうしたボートセッティングが快適さを何倍にも…釣果にも影響がじわりと出てくるというものです。
カケヅカラダーはどこで買うの!?
で、カケヅカラダーは買えるの??
カケヅカさんはおひとりでの完全手作業でこのラダーを作られています。本業はまた別にあるので、ラダーが大々的に発売されるのはご本人のブログからのみのインフォメーションのみ。つまりは直販品です。
※追記!⇒販売は足立区のプロショップ「マニアックス」での扱いになったそうです。
いまでは、初期ロットは即日完売してしまう人気レンタルボートグッズとなっています。カケヅカさんはもう本当に、準備ができたらご自身のHPにて則販売を行うので、コアなあなたは常にブログ等をチェックしておくべきです。(いきなり予測なく発売されたりする。ご本人は楽しんでいる?w)
在庫が発生しない優良なご商売ですな。カケヅカ製ラダーについては今後も、じっくりと使うので追ってインプレッション記事は書いていきたいと思います。
兎に角…たくさんバスを釣るための『ラダー』ですからねっ!
・・・追伸
カケヅカラダーが改めて新発売!?ラダー導入を検討しているあなたはカケヅカドットコムをチェックですね。
何やら、凄腕アングラーのご意見をもとに更なる進化を遂げるみたいですぜ!
【2018年追記…カケヅカラダーがマニアックスにての扱いに!】
カケヅカラダーの販売は、足立区にあるマニアックスさんにて取り扱うことになったそうです。詳しくは、カケヅカドットコムをチェックです!