利根川や支流である長門川や将監川は人の力によって作られたんだよね

河川工事
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トランプ大統領が帰りましたね。都心に平日はいます。職場近辺が騒がしかったので、わざと厳戒警備のお巡りさんの様子を見に行ったりしていました。検問していたりして、前代未聞の警備体制だったかと思います。カイシャの中にも通行止めの地図が貼ってあったりしたし・・・

人の手によって作られたフィールドで釣りをしています

悠久の時が作り出した大自然の中で釣りをする喜びたるや!

・・・と言いたいところですが、僕たちがメインフィールドとしている関東の河川、湖沼・・・実は人の手によって作り出された流れだったりすることをご存知でしょうか。

今年も大きな台風が来て各地の河川、湖沼は増水傾向にあるこの秋・・・残念ながら、洪水や土砂崩れなどの大きな被害が出てしまうこともありますが、まさに水際で水害が食い止められているのは日本の治水技術の現れです。

日本有数の大河である、利根川も自然によってなされた川かと思いきや、その流れは江戸時代からの治水事業により作られたある意味「人工水路」です。

バスボートで釣りをしていると、危険とされる水中堤防などがあるのは川の流れを変えないための先人たちの知恵です。いったい、いつの時代に積まれた石なのだろう?と考えさせられる水中建造物が利根川には沈んでいます。

長門川も将監川も…

印旛沼と利根川を繋ぐ川が、H-1グランプリマスターズカップの会場となる長門川と将監川です。

長門川

江戸時代から明治にかけては、氾濫を繰り返した印旛沼と利根川。利根川の水が逆流して印旛沼方面に流入。そして、印旛沼界隈が浸水することが多発していたようなのです。

明治以降に、その浸水を食い止めるために水門を設置。長門川と将監川で調整を行っているというわけです。

将監川

将監川の北端は現在は行き止まりなのですが、昔は利根川とつながっていたとのこと。閉じたことにより、周囲の氾濫を収めることができたそうな。

簡単に言いますが、こういった川を堰き止めたりといった土木作業は、今みたいな重機のない時代ですからまさに人海戦術。しかも、空からその川の様子を見ることができないわけですから、まさに鳥の目をした優秀な土木技術者たちがどんな時代にもいると言う事ですね。

最近は、大きな河川開発事業をしている風景は見ませんが、時折行われている、溜まった土砂を取り去る浚渫などはまさに「メンテナンス」。

変わらぬ流れや風景は開発事業の賜物

僕たちは、先人たちによって作られた人口の大河や湖沼で遊ばせてもらっていることに感謝しないといけませんね。なにせ、毎年ほぼほぼ変わらぬ風景を眺めることができるわけですから。

先史時代は、台風がくれば関東平野は浸水し放題の水浸し状態。そのため、なかなか人が住むには難儀していたのが関東平野だったそうです。それが、いまや利根川流域に住む人口は1200万人。これ、何気に河川の堤防があるからに他ならないところもあります。

一方で、コンクリートで全面護岸された岸辺と言うのも味気のないものです。魚類たちの繁殖にはマイナス…昭和初期のような豊かな淡水の生態系はなくなってしまったのはやむ無しか、いや復活すべきなのかか。

最近は、動植物が長く住めるように人工的に水生植物を再生させたビオトープと呼ばれるシステムを導入している自治体も出てきました。

「大自然の中での釣りサイコー!」と言いたいところですが、意外と人工的な河川・湖沼で釣りをしているリアルな視線からのお話でした。

自然とは言え、整備された中で遊んでるんですよね~~本当にナチュラルな自然の中で淡水魚の釣りをするとしたら…日本だと北海道か四万十川くらいなのかなぁ…

 


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牛久沼を拠点に関東各地のバスフィールドを巡っているサラリーマンアングラー。牛久沼たまやサンデートーナメント、H-1グランプリ等に参戦中!出没フィールド:牛久沼、亀山湖、新利根川、相模湖、津久井湖、将監川、利根川…等々