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レンタルボートでのバス釣りは落水のリスクを伴う
ハイシーズンの亀山ダム。土日ともなるとほとんどのボート屋さんでボートは出はらい湖上は大賑わい。楽しいバス釣りシーズンは今が盛りです。
エンジンの使用が禁止されている亀山ダム。電動エレキのみの使用が許可されており、本来は大型バスボートでの搭載を目的としているハイパワーエレキを積んだ独自の進化を遂げています。
トーナメントも多く開催されているため機動力を重視。より遠くへ!より速く!とコアアングラーの間ではバッテリーを2つ積んだ24Vタイプのエレキが主流となっています。
そんな、大型エレキはハイパワーであるだけに操作を誤ると予期せぬ動きをボートにもたらします。長距離移動時のハイパワー状態を直すことなくスイッチを入れてしまうとボートが振り回されてしまうのです。
エレキ使用者なら「ヒヤリ」とした瞬間は何度か味わったことがあるのではないでしょうか。もしくは、最悪の展開として落水した経験もあるのでは…
亀山ダムでの釣行時に落水者に遭遇
落水するとパニックになるけど…
ドンガラガッシャーンドボーン!!!
終末の亀山ダムでの出来事。自分が釣りをしているすぐ隣でアングラーが落水をしてしました。落水した人に久しぶりに遭遇したのですが、落水と言うのはかなりの派手な音をだしてするものなのですね。
落水の原因はおそらくエレキの操作ミス。ハイパワーに入った状態でエレキを踏んでしまったようなのです。落水しまいと抗う体勢と予想外のハイパワーで振られるボート。バランスを立て直すのは相当に難しいものがあります…
オーバーハングの向こう側から音だけが聞こえてきました。「あ!これは落水したな!」と気づき急行。落水したアングラーは自動膨張式のライフジャケットがしっかりと作動してボートにつかまっている状態でした。
ケガもなさそうでしたが、人は落水すると一気にカラダ全体が沈むもの。落水したその瞬間はパニックになるものです。すぐにボートに這い上がろうとしていたところを「ちょっと待った!」と声をかけました。
落水してボートに上がるのは船尾から
ちょうど先日、バス釣りブロガーのカケヅカさんが「レンタルボートで落水したら上がる時は船尾から」と言う記事にしていたのを思い出しました。
落ち着いて考えればわかるのですが、小さなレンタルボートで横から上がろうとすればバランスを崩してボートをひっくり返してしまいます。
しかし、落水するとパニックなっていますからとにかくボートに上がろうと横だろうとなんだろうと、とにかく船上に行こうとしてしまうんですよね。
これは、ボート釣りをしていれば知っていて当たり前のことなのかもしれませんが、たまにボートに乗る人だったりするとやってしまうミステイクのひとつかもしれません。
今回、落水してしまった方は一人乗りで釣りをしていましたが、2人、3人乗りで釣りをしている場合、ひとりだけが落水することもありますよね。その人を、レンタルボートサイズの船にひっぱりあげる…しかも横からとなったら一緒にまた落水する危険性もあります。
落水してボートに上がるときは『船尾から』これを憶えておきましょう。落水したときの対処を、想定しておくこともボートアングラーとしてのテクニックのひとつでもあると思うのです。(船舶免許を所持している時点でそうですよね)
落水したら陸を目指そう
船尾から上がるとというのもそうですが、リザーバーの場合、決定的なのは『足がつかない』ということ。つまりは踏ん張りがきかないので一人でボートに上がるのは相当に難しくなります。いや、無理ではないでしょうか。
まずは、ボートを岸際によせ足がつくポイントを探す必要があります。牛久沼のようなシャローレイクならアシギワなどに寄せれば大抵は人が載れるほどのハードボトムになりますからボートに上がることが可能です。
しかし、そこはリザーバー。今回の落水ポイントも水深6mほどありましたら、ボートにしがみついてもらい僕がボートを引っ張ってあげて船尾を岩盤に寄せました。
垂直岩盤だと足を保持できずボートに上がることができないことが心配になりましたが、岸際は浅くなっておりなんとか這い上がることができました。リザーバーだとシャローフラットがなかなかないので難儀しますね…
ひとりでもなんとかしないといけない覚悟も
亀山ダムなどはいつでもアングラーが周囲にいる混雑フィールドなので、誰かかが助けてくれる可能性があるのですが平日や、人里離れたフィールドなどでは誰もいない状況での落水もあります。
沢登りをする渓流釣りなどもそうですが、単独釣行で静かな自然の中で釣りをする醍醐味と言う素晴らしさとともに落水や事故の危険性もあるのが釣り。
バス釣りはカジュアルにできる楽しい釣りですが、落水して悲しいことにならないように『落水したときの想定』と『ライフジャケットの装備』これを忘れちゃいけませんね。
今回は、初夏の水温が高いコンディションだったわけですが真冬だったら時間が勝負にもなってきます。ひとりひとりが船長のレンタルボートエレキスタイル。落水したときのことを頭の片隅に残して、楽しい釣りの時間を!