先日ご報告した牛久沼の2キロアップ捕獲劇。その結果をもたらしてくれたのはチャターベイトでした。
昨年、一匹釣るまで全くノータッチ&ノールックだったカテゴリーであるチャターベイト。秋の利根川でミブロのコブラチャタ―で一匹手にしてから勉強すべきルアーとして急上昇していたルアーカテゴリーです。
そのチャタ―ベイトの市販品として今春発売されたのがエバーグリーンのチャタ―ベイト『ジャックハンマー』!
清水盛三プロと全米プロでチャタ―の使い手ブレットハイトが監修したチャタ―ベイトとして展示会でも、一部のコアアングラーたちから熱い視線を浴びていたルアーです。
■目次
ブレット・ハイトのマネーベイト
アメリカのトップカテゴリーを戦うプロたちもチャターベイトの使用頻度は高い。随一の使い手として知られているのがブレット・ハイト。2014年のエリート開幕戦ではチャターベイトで優勝を飾っています。
大会協賛品でいただいたブレット・ハイト本人が使っていたチャターベイトを入手してから早2年。今年は、個人的にチャターベイト元年となりそうな予感がします。
BASSなどアメリカの主要トーナメントでプロたちにとっての巻物というと今や「チャターベイト」がメインになっていると言う噂も聞きます。クランクベイトは巻物としてはサブのルアーだ?なんて噂も耳にしますね。
いただいたこのルアーでは投げ切れていなかったのでサカナは手にしていなかったのですが…
振動が明確で巻き続けられる。精神的に飽きない。
チャターに手を出す前に巻いていた似たルアーがありました。『スイムジグ』です。マツラバなど琵琶湖のウィードなどでは高い実績が出ているルアーカテゴリーです。
スイムジグ~ホームの牛久沼でも釣れはしたのですが、これまで大きな結果はでず…そこに結果が証明されてきたのがチャタ―ベイト。2016年の9月大会では優勝した横井サンが使っていたルアーがチャターベイトでもありました。(ミブロのコブラチャタ―)
使いやすいなと思ったのが、チャターベイトから感じる振動・・・カッコよく言えばヴァイブス?とでも言うのでしょうか。一定のリズムで刻まれるバイブレーションは『巻いてる感』があってこれがやり切れる精神的な要因ともなっています。
スイムジグは「巻いている感」が少しないところがあるのです。その分、スイムジグが圧倒的に効く側面もあると思われます。
耳をすませばチャタ―は音を奏でている
カチャカチャカチャカチャカチャ・・・・・・・
スイムジグはほぼ無音で動きますが、チャターベイトはブレードと本体との接点から金属ルアー独特の音を奏でます。静かなフィールドだとその音は小さく…しかし確実に聞こえてきます。
音がしっかりと出るこういったルアーは今までにありそうでなかったルアーです。日本でもそろそろ火を噴きそうなところがありますから今年は要チェックですよ。
ジャックハンマーはスナッグレス性能が高かった
ごちゃついたとこりに投げ入れたいですが、剥き出しのフック、左右に揺れる特性などから障害物へのネガカリの可能性は常についてくるルアーでもあります。
実は一部のチャタ―ベイトはこの回避性能がイマイチのものもあって、チャタ―で釣った旨を教えたところ「ナマローさん…チャタ―ベイトってネガカリしまくりません?」と何人からも言われたです。
マッディシャローレイクの春らしいポイントと言えば↑こうした枯れガマの根っこなどが一級場所となります。牛久沼の春と言えばこうしたガマの根っこにクリスタルSといったスピナーベイトを通すのが王道なのですが、コブラチャタ―や今回結果をもたらしてくれたジャックハンマーなどはこの中を通せました!!
ジャックハンマーの使用例としてブレット・ハイトも解説動画の中で「のびるウィードの上をジャックハンマーを引いてくるんだよ」と話していました。カバー際、ストラクチャーには這わせたいところです。
(注意)チャターベイトはしっかりとアワせたい!
喜んでやりとりして釣り上げた牛久沼のブタバス(2キロアップ)…実は、釣り上げてすぐにチャターベイトがぽろりとはずれてしまいました。
太目のシングルフックが特徴的なチャターベイト。向こうアワせ気味で寄ってはきますが、しっかりアワせをキメてないとランディング直前でのバラシの可能性があります。
釣れる!と書いていますが使用しているルアーの特長はしっかりと理解しないといけません。使う場所、レンジ、そしてアワせとランディング。全てがコンプリートして大きいサカナが手に出来るわけですね。
レジットデザインワイルドサイドWSC65MH はチャタ―ベイトにもイイね!
昨年から様々なルアーに使えて楽しいロッドがレジットデザインのフロッグロッド。フロッグロッドと言いつつ、フロッグではほとんど釣り上げていないロッド。
バットもガッチリしているのでシングルフック仕様のチャタ―ベイトやちょっと重めのスピナーベイトのアワせもキマリります。ティップはそこまでガチガチじゃないから投げやすいのも特筆モノです。
今や、パワー系ファーストムービングルアー用のロッドとして最も重宝している竿になっています。軽いので疲れないのもいい。
なお、ブレット・ハイトは以前から弾性の低めのロッドでのチャターベイト使用を薦めています。柔らかい竿で口に吸いこませてからめとるようにフッキングをキメるのもあり。僕は、それなりの固めな竿でキチッとバシッとアワせたい派ですがね。
出しどころの決め手は『スピード』
では出しどころはどこなのか!?そこを読み解くコツはルアースピード。
巻物の出しどころ、ローテーションとしてルアーの動く「スピード=動き」はかなり重要。狙ったその場所でセレクトするルアーのカテゴリーの考え方。スピードから読み解いていくという形があります。
巻くスピードとルアー…その順番を早い順に追ってみましょう。そうすると…
①シャッド、ミノ-、リップレスクランクベイト、クランクベイト
②スピナーベイト
がスピードの大きな2つの基準となります。スピナーベイトはなんだかんだいってゆっくり目に引くこともできるルアーです。
そして、①と②の間を補完するカテゴリーが『チャターベイト』なのではないでしょうか。スピードは早からず、遅からず。ボリュームはありそうでそこまでデカくはない。ちょうどいい大きさと言えます。
牛久沼などでどのタイミングで効くのか!?これからの釣りの世界を伝えていくちょっとハズせないルアーカテゴリーのひとつです。
※2017年3月19日に行われた牛久沼たまや大会では結果でず…もう少し修行が必要なようです。