新動画時代のスタープロ出現に期待大!…トップカテゴリの試合を見て思う事。トーナメント生中継をスマホで視聴する時代に。

JBTOP50
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インターネット配信されるバス釣りトーナメント

雨の日はスマホを眺める人が多くなる説があると言われています。

関東ではTOP50の決勝戦となった2017年4月9日(日)は花見にも行けない雨模様の午前中でしたからかなりのバスアングラーがスマホで流れるLIVE映像に釘付けだったのではないでしょうか。

JBTOP50生中継2017遠賀川

マイスマホのスクリーンショットより

今回は有料CSチャンネル「釣りビジョン」が生中継を実施。決勝当日は上位陣の釣りを他の船からカメラが狙うスタイルで配信を実施。

あれ?釣りビジョンは王道の放送での局だと思っていましたが配信も始めましたか。「アベマTV」「ニコニコ動画」「LINELIVE」そして「釣りビジョン」~生配信コンテンツを探している各動画メディア戦国時代の様相を2017年は呈しています。

JBの「エリート5」の放送をしていた釣りビジョン。いよいよ真骨頂といいますか、生放送・配信にも本腰を入れ始めたということです。カメラの数の一台だけかと思ったら数台にも渡っていて気合を感じました。

形態もYouTubeでLIVE中継するというスタイル。普段はCSで「放送」している釣りビジョンがスマホ、PCで視聴する「配信」で生中継を行ったことは時代が『テレビで視聴』する時代から『スマホで視聴』する時代に移ったことを意味しています。

僕も、Wi-Fiを拾いながらスマホでLIVE動画を楽しんでいました。

ノー編集の釣りは驚くほど静か

バス釣りの映像というとたくさんのプロ・メディアプロの皆さんがDVDを出しています。そのほとんどが釣れた場面を切り取った編集されたモノ。

一方、当たり前なのですがプロとて、トーナメントでバカスカ釣るシーンと言うのはなかなかできるものではありません。釣り姿というのは、第三者から見ると意外と静か。そんな人の釣り姿を見ているのはヒマだし飽きるのでは?と思っていましたがそんなことはなく、トップアングラーの本気の釣りは視ていて飽きないんですよ。これは大きな発見ではないでしょうか。

↑釣りをやらない人からすると、「釣れもしない釣りビト見ていてよく飽きないよな」と言われることでしょう。しかしこれが飽きない。

さて、JBTOP50は3日間の開催。配信された最終日である3日目は、手練れたちがサカナを抜きまくったあとからなのでしょうか。爆釣劇を今回は観ることはできませんでした。

優勝した市村プロの最終日のウェイトが698グラムでした。これは本当に厳しい試合だったことがわかります。(今シーズンからブランドも始動してどういったモノを届けてくれるか楽しみ!)

でもこの698グラムの決して大きくはないバスが優勝を決めたと言う事実。これがトーナメントであり勝負の世界。

この「決して大きくはないサカナ」で感動で打ち震えることができるのがトーナメント。大会規模の違いこそあれ、ローカル大会でもこの感動は味わえます。出場できる環境にあるなら一度、出てみるのはいかがでしょうか?

TOP50ではフィネステクニックは必須

生中継を視ていて思ったのがトーナメントを生き抜くには「フィネステクニック」は必須だということ。

DVDでの釣りだとビッグベイトとかトップウォーターなどダイナミックな「見せる釣り」が隆盛を極めているじゃないですか。対して、結果が求められるのがトーナメント。「釣ってくるコト」が最上位の価値となるのでバイトを絞り出すフィネステクはちょっと別次元の世界で進行しているな…と映像から垣間見ることができました。

これ、未だ衰えず…最後まで優勝戦線を争った今江プロもいつもメディアで言っていますよね。

最終日に追いかけられていた選手たちの行っていた釣りのそのほとんどが非常に繊細でフィネスなスタイルでした。ダウンショット、ネコリグ、巻くにしてもシャッドといったところでした。

関東のアングラーからすると九州・遠賀川は釣れまくりフィールドと勘違いしてしまいそうですが、なかなかタフなフィールドであることを知りましたね。どこも甘くはない。

カッコいい魅せる釣りと結果の釣り

競い合いの釣り・・・プロトーナメントではないけど、ローカル大会に出て釣りをすることが大好きです。大のオトナが競い合って釣りをするこの遊び方にドップリハマってしまっています。

そこで目指すのがやはり結果。出るからには勝ちたいじゃないですか。だって男の子ですから。でも、さらにそこに『魅せられる釣り』『カッコイイ釣り』で勝てるか!?これが結構課題です。

先場所、大関・照ノ富士が見せた『勝つために変化した』ことにより物議を醸した一番がありましたよね。(心無いお客さんからの野次がヘイトスピーチではないか!?と別の方向に話はいってしまいましたが)プロ…しかもトッププロは魅せる試合をすることもお客さんやスポンサーからは求められます。

昨年から加速したインターネットライブ配信によるバス釣りトーナメントの現場。編集はされない生中継によってバスプロの手の内が全て丸裸にされることになりました。

これまでは、書籍なり、記事なりでしか知り得なかった「本気・マジ釣り」の姿が生中継されるという驚異の時代がやってきました。バスプロの人たちも、スマホを介してより人に見られる時代になったということです。

それはつまり、もしかしたら本当のプロの世界にバス釣りの世界も突入したということです。プロ野球選手なんて生で数万人。ラジオ・テレビ視聴で言えば数十万人のひとたちに「観られている」わけです。

ライブ中継を視ていても、取材艇から「どんな釣り方をしているの?」とタイミングを見計らっては話しかけられていました。試合中なのになかなか斬新だなぁ~と思いましたがこれはもう『シークレット』というものはなくなったことを意味します。

アメリカのトッププロ・マイケルアイコネリと言えば、カメラの前でのド派手パフォーマンスでもって人気を獲得してきた選手です。

メディアプロ、オッカパリのカリスマとしては、吉田撃さんやレイドジャパンの金森隆志さんは動画映えするアングラーです。カメラを非常に意識した釣りができるし結果もだします。

トーナメントの盛り上がりがちょっとイマイチなのでは!?なんて言うことが囁かれているところがありますが、次世代プロからこうした動画・生中継で目立てて結果も出せるプロが出てきたらトーナメントシーンもガラリと変わるかもしれません。

何しろ子供憧れの職業に「ユーチューバー」が入ってくる時代なのです。あながち何を言っているんだ…と言う話でもありません。ウェイインの模様もよりショウアップしていくこともアリですね。

トーナメントシャツ・ボートラッピングの意味合い

本場アメリカBASSでの配信動画を観ていても感じたのですが、バスプロの人たちが着用しているトーナメントシャツの意味合いがここまで生中継がススムとより重要な広告媒体になってくると思いました。

これまでのトーナメントシャツというと、ウェイインショーやバス持ち写真の時に写る広告でしたが、生中継になると目に入っている時間が圧倒的に長くなりました。バスボートのラッピングも喫水線の上にいかにブランド名がカッコよく入るかが勝負になってきます。

細かくプリントされたブランドは遠くからだと読みづらいけど、目立つメインスポンサーのリーチはかなりのものになることが予測できます。ルアーメーカーのプロモーションも大分かわりますね。

今シーズンはどれだけ生中継が行われるのか

・・・いやしかし、トッププロの釣りが生で観れるのは本当に嬉しいし興奮します。

おそらく、メジャースポーツの中継に比べたらバス釣りというニッチな世界の中継は全てが手探りなはず。黎明期です。制作陣・スタッフさんたちは寝ないで準備・本番に臨んでいるのではないでしょうか。各配信業者さん!これからも楽しい番組をお送りしてください~←そのためにも僕たちアングラーは番組をタノシミして観ないとね。

 


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牛久沼を拠点に関東各地のバスフィールドを巡っているサラリーマンアングラー。牛久沼たまやサンデートーナメント、H-1グランプリ等に参戦中!出没フィールド:牛久沼、亀山湖、新利根川、相模湖、津久井湖、将監川、利根川…等々