ハードベイトオンリーのバス釣りトーナメントH-1グランプリ2017津久井湖戦が迫っていることもあり、津久井湖の減水がアングラーたちの間で話題となっていました。
津久井湖は、『湖』と言っていますがダムで囲まれた監督屈指のダム湖(リザーバー)であり、季節により増水や減水を繰り返している人造湖です。
夏場は、下流域の相模川の氾濫を防ぐべく減水した状態である『夏季水位』になって水位の安定を図るのですが・・・夏季水位である状態に落とそうした6月~梅雨宣言がされたのにもかかわらずまとまった雨が降らない関東地方となっています。そのために、津久井湖は大減水状態になっているのです。
減水の津久井湖・・・
桟橋も沖にある状態に
津久井湖観光ボートさんのスロープは、水位の上下動には対応した作りになっているのですが湖岸線ははるか沖になっていますね。いわゆる夏季水位なのですが、土日にかけてさらに減水!80センチも水位が減りました。月曜にも水位は減って、2017年6月10日~12日にかけては3日間で1メートルもの減水が見られました。
桟橋は浮桟橋を利用して、水位の上下動に対応しているわけですが、6月11日に行われたタックルアイランドトーナメントでは先っぽの省スペースだけが使用できました。
平水位であればこちらの桟橋の横にもボートがズラリと並べられるのですが、この日はひび割れができた湖底が目立つ減水状態での開催に。
この日の大会は、準備を終えた人たちはいったん沖へ待機。スタッフさんの操船する「渡し舟」を利用して陸に上がるという特殊な動きをすることになりました。
ウェイインの際は、ノーフィッシュの人は沖で待機することになったのですがこの日は驚異の8割以上のウェイイン率を記録。そのため帰着の桟橋は大混雑!
減水するとバスは釣れるようになるのか?
「昔、減水したところで釣りしたら大爆釣したもんだよ。」
そんな伝説のような話を聞くことがあります。確かに、理論上、水位が減るという事は、水域面積が減り魚の密度が上昇。魚がより高密度になった湖ではより『出会い』の確率は上がるわけで釣れるようになるわけです。
減水していると、オーバーハングははるか頭の上になります。そうすると、いわゆる目に見える岸際のストラクチャーなるものがほとんどない状態になります。より地形理解、そして沈みモノなどに精通している人が有利になると予想されます。こういったタフな状況下でハードベイターたちはどのような戦略を組んでくるのだろうか…どうするオレ…
先日UPしたタックルアイランドトーナメントでも記事を書きましたが、釣れない湖として有名だった津久井湖としては驚異的なウェイイン率を記録!「減水すると釣れる」と言う都市伝説はここにて証明されたわけです。
H-1グランプリの開催はGOサインが
現場に行っていて一日で1メートルも減水する津久井湖の様子をみて、週末に開催されるH-1グランプリの開催について心配になったのですが、プロデューサーの鈴木美津男さんが現地を視察。開催という決断が下されました。
減水位での開催はおそらく初。前週のタックルアイランドトーナメントのような好釣果が期待されるのか?その結果が楽しみになってきました。(2016年は秋で台風によりもう少し水位は上昇していた)
津久井湖は、矢口釣具店さんがお声がけしてくれたロコアングラーの人たちが慣れた様子でクルマを誘導。スムーズな大会開催をサポートしてくれています。それだけに、毎回、朝は混み合いこそすれスタート時間にはバッチリと間に合う仕切りが可能となっています。(ありがとうございます‼)
減水状態なので準備には時間がかかるとは思いますが、それはそれで自然相手の釣りということで。釣れるであろう!?減水の津久井湖を週末は楽しみたいと思っています。
夏季水位についてはこちらでもどうぞ。