ぼくはくま
2017年の6月。神奈川県津久井湖近辺(相模原市)はとある生物の出没によりちょっとした騒ぎになっていたのをあなたはご存知でしたでしょうか?
神奈川県相模原市は16日、緑区若柳の相模湖で、泳いで岸に上がるツキノワグマの目撃があったと発表した。市水みどり環境課によると、泳いでいるクマの目撃は相模原市では初めてという。(朝日新聞デジタルより)
なんと!相模湖にて泳ぐツキノワグマの目撃例があったと言うのです。6月18日に津久井湖で釣り大会に挑む自分としては、恐怖とともに・・・
「特ダネ映像を撮影して、テレビで紹介されちゃおっかなぁ。グフフw」
なんてよからぬ妄想を抱いていました。イカンイカン!釣りに集中しないと・・・と思いながらも手元には望遠レンズをスタンバイしての津久井湖釣行となりました。でもそれは杞憂に終わりました~~~なぜなら~~~
H-1グランプリ2017第②戦が津久井湖にて開催。総勢117名もの出場者を集めてハードベイトオンリーの熱い戦いが行われたからです!
我先ッ!エレキオンリーのバス釣りトーナメントですが、近年はハイパワータイプが主力です。スタート時は湖面が波立ち大騒ぎで船を疾走させますから相模原に出没したツキノワグマも姿を現すことはありませんでした。そう簡単にはご尊顔を拝ませてはくれませんね。ぼくはくま。
■目次
H-1グランプリ2017第②戦津久井湖戦
大減水の津久井湖での準備は大丈夫だったのか
2017年6月18日(日)神奈川県津久井湖
参加人数:117人(ウェイイン=69人)※ウェイィン率58%(①戦の新利根川は51%だったからよく釣れた大会だったと言えます)
天気:くもりのち雨
気温:20℃~25℃
水温:17℃~22℃
水質:クリア
この時季としては異例の減水状態となっており、津久井湖観光の浮桟橋で同時に準備ができるのは約30艇ほど。120艇の参加でしたから入れ替わり立ち替わりに準備をしてもスタートが遅くなるのではと心配されましたが、そこはH1戦士たち!?レンタルボートスタイルのエキスパートたちという事もあり、スムーズに準備がすすみました。
スタッフはもちろん、チーム矢口釣具のローカルアングラーさんたちのクルマの誘導は毎回来てみて素晴らしいものがあります。もめることも特になく、6時半でのスタートを切ることができたのです。感謝!
減水の津久井湖。釣りをしている風景はこんな感じです。オーバーハングははるか頭上。トッパーのみなさんは目に見えるストラクチャーが少ないから苦労していたようです。
前週から本番にかけての津久井湖は釣れていた!?
SNS、ネットの時代。試合前から試合はすでに始まっています。実際にプラクティスに来て釣りをするのが一番ですが、噂・情報、、、人はいろいろなものに躍らせれます。本番の前の空中戦もまた楽しいものです。
H-1グランプリ津久井湖戦を週末にひかえた本日、グリマー7ライト&グリマー6が大爆発!
3本で7キロオーバーの驚異的なウエイトが出ています。
津久井湖に行かれる方、中層攻略の切り札、「グリマー」をお忘れなく♪
※ロッドはACES64SULJを使用 pic.twitter.com/QapzMWGgDx
— ティムコ バスフィッシング (@tiemco_bass) June 15, 2017
ティムコさんも仕掛けてきますネ。これには踊らさせれた選手は数知れず。言わないけど、そっとグリマーをタックルボックスに忍ばせた人は数知れず。あ、もちろん僕もです。
【タックルアイランドトーナメント2017津久井湖】もはや釣れない湖ではない…バス釣りレイク津久井湖が復活の狼煙を上げた(タックルアイランドトーナメント参戦記)
優勝ウェイトが4000gを超えたタックルアイランド津久井湖大会の模様をしっぽりとレポート。この情報は有益だったのかな!?
結果的にタフだったと言える大会だった…!?
H-1グランプリの特長としてポイント制ではなく、重量性でのトレイルトーナメントとなっているところがあります。極端なことを言えば、レギュラー全5戦のうち4戦がデコでも1戦が5000オーバーともなればクラシック権利を獲得できたりするのです。(H-1GPでのクラシックはマスターズカップをさします)
前週のタックルアイランド大会が、60人以上が参加して30人以上が1000g以上をウェイイン。優勝は4000オーバーでしたから、H-1も驚異のウェイトがと期待されました。だが、そこは自然相手のバスフィッシング。状況は日替わりで、優勝ウェイトは1510gと言うローウェイトでフィニッシュ。それでいながら、ウェイイン率は58%でしたからまさにせめぎあいと言える大会となったのでした。
湖上でのスタンバイだったので伊藤巧プロとパシャリ。H-1GPを2度制覇…一昨年のH-1AOYであり…昨年はTBCAOY!毎日、全国を飛び回っている伊藤プロもこの日は苦労したようです。
(インスタグラムはブログにもすぐに貼り付けられるし便利ですな。引用も基本OKらしい。)
伊藤巧プロでもリミットメイクできなかった日なのです。魚はいるが…勝負用に魚を取り揃えるのは難しい。そんな一日でした。
理由は何なのか。コンディションはくもりで抜群でした。が、津久井湖の魚は、曇ると散るんですよね。晴れるとタフである一面もありますが、実は魚が浮くのです。つまりはレンジがつかみやすい。そう思うのですがどうですかオニイサン?そのあたりの状況変化の読みが難しい一日となりました。
減水のためウェイインショーは休止に
当日はあいにくの曇り…そして表彰式には大雨が!H-1グランプリ津久井湖戦はなぜか大会が終わると雨にみまわれるイメージがあるのです。この日も、釣りが終わってから強めの雨に見舞われました。というわけではないのですが、減水で大変ということもあり、名物のウェイインショーは休止。表彰式オンリーとなりました。
浮桟橋が混雑しちゃうので検量会場は干上がった陸で行われました。初体験の展開。
ひび割れた湖底にみんな並びました。およそ6割りのアングラーがサカナをもちこみました。
魚だけはやたらと大きく撮影する術だけは上達しています。ワタクシめもなんとか…一匹をひねりだして終了しました。順位は56位~~むむむ。これじゃぁね。でもこれがいずれ、、、どうなるっ!?
2016AOYのオリキン選手はさすがのリミットメイク。エリアがかぶっていて、すぐとなりでバババッと釣って速攻でリミットメイクしていた。ちょんちょんと動かしていたロッドアクションが気になっていたので後ほど話を聞いたら、ハイカットを弱めにトゥイッチしていたそうで。確実性が凄すぎる。
※検量時の写真は見学に来ていたブロガーで後輩のサブイズムに撮影してもらいました。いつもは自分で撮影しているのですが、減水でとにかくバタバタだったのでカメラを預けました。最近、ブログの更新頻度がハンパなくなってきているぞサブイズムは。バカリズムじゃないよ。
上位陣トップ5の釣り方は…
悔しかったけど次代へ残すためにも上位陣の釣り方解説についても書いておきます。H-1グランプリの場合、ホームレイクではないアングラーがほとんどなので、シークレット的な話はなく『本当』のことを表彰台にてお話してくれている(はず!)だと思っています。その辺は読み解いての釣り方メモです。
5位1160g:千葉選手
チーム矢口としてランクイン。ルアーはDUELの名作と言われるハードコアシャッドを駆使。エアレーションで水が動いているところを中心にショアラインぎりぎりをねらったきました。当日は船が多く、プレッシャーがたかかったので一段下にサカナがいるイメージだったそう。チェックすべきスタンプで釣ってきたそうで、まさにロコのチカラここにありというところですね。千葉選手はTBCでも活躍中ですね。
4位1200g:松本選手
だから・・・メガバスッ!
新利根川でも好成績を残したメガバスプロスタッフの松本選手。このキロアップの魚一本でお立ち台へ。メガバスX48のシンキング仕様をほぼサイトでゲット。ウェイインはこちらのみだったが、かなり良いサカナを見定めていた模様。次回の亀山では魚を釣ってくることは確かだろうし、3戦連続のお立ち台がなるかもしれない注目の選手です。同じ土俵で戦う選手としては恐ろしい存在です。
3位1310g:萩野選手
トップスリーの一角にはリアルカーペンター!2013AOY萩野選手がランクイン。
6月の津久井湖は産卵を意識しているサカナがいっぱいいるという視点でサカナを探してきました。大沢ワンドや名手ワンドなどの大場所を攻略。リトルマックスでサイトしたり、せびるマジックスイマー95の早引きなど試合巧者っぷりをみせつけてくれました。萩野さん曰く「曇ったのでサカナが浮いてくれなかった。なので一段下を狙った」・・・これこそがこの日のキーワードだったのかもしれません。
2位1480g:安江選手
デプスサポート受ける安江選手が準優勝。使ったルアーはアイウィーバー(OSPですね)。放置で釣れたそうです。リザーバーでは定番ですね。安江選手ブログもやってますね。ホームは霞ヶ浦ですか…マッディ…牛久沼でも何かやらかしてくれそうですね。
1位1510g:柴田選手
バス持ち写真のサマになり方が違いますネ。
3年ぶりにサイトマンの柴田隊長が津久井湖に帰ってきました。前日は河口湖でJB2の試合に出場して、日曜はH-1!というトーナメントアングラーです。2日連続の大会出場のタフガイです。
プラクティスはまだ満水状態の津久井湖にてスタート。この大会にかける気持ちが違ったそうです。当日ウェイインしたのは2本。キッカーフィッシュをゲットしたのは、大場所中の大場所である三井大橋!ビーフリーズのショートリップを橋桁にあててアクションがトーーンと変わった瞬間に魚がもんどりうってバイトしてきたそうです。
ウィニングルアーの激撮に成功しました。ビーフリーズはショートリップタイプです。三井大橋のあたりは水もキレイだからバスが丸見えなのも頷けます。これで釣れたら興奮しちゃいますよね~
柴田隊長は「サイトマンやからなぁ」と言います。サイトマン…バスを見つけて、見て食わせるこの釣りに自分はまだ行きついていません。牛久沼がメインフィールドですからね。そもそもサカナが見えません。
リザーバーに行くと「〇〇匹見えてね。そのうちの〇匹がおっかけてきて、競争させて食わせて~~」みたいなハイレベルなサイトフィッシングの釣りの話をよく聞きます。逃げてはいけない釣りの方向性でもあると思っています。せっかくなら見えるバスも釣りたいです。
ん…がんばろうアマチュアアングラー!
ここまでのお写真で気になったのが・・・何かしらのカタチでサポートを受けるなどのサポートアングラーが目立ちました。みんなトーナメントシャツ着ていますね。
H-1グランプリはプロ、セミプロ、アマとオープンに出場できる大会です。僕のようなサンデーサラリーマンアングラーも出場して優勝するチャンスがあるのです。プロ戦ではないだけに、このごちゃまぜ感がH-1の魅力でもあります。次回こそはッ!表彰台だ。
釣れるゾ津久井湖!
ハードベイトの大会でやわらかいルアーの話をするなって!?と言う話ですが、しばりをはずしてオールジャンルで釣りをすればより魚を釣る可能性が高まるのが津久井湖。かつては、ゲキタフレイクの代名詞的存在でしたが、2010年代に入ってそれは変わりましたね。
今大会はローウェイト戦となってしまいましたが、何しろウェイイン率が約60%です。これは大会としては成功しているし、釣れる湖としてのアピールにもなっているでしょう。
今回はスーパービッグフィッシュは出ませんでしたがロクマルの存在も噂されています。いや、プラクティスでかけたと言う噂もありました。夢のあるフィールド津久井湖に興味を持たれたあたなた!まだ行ったことがないのであれば、バス釣りの歴史を語る上でもはずせないフィールドで一度いってみるといいですよ。
ローカルさんたちの協力なくして開催ができなかった津久井湖。帰りには矢口釣具店さん(旧ブログにて記事あり)に立ち寄って、津久井湖でのバス釣りを楽しんじゃいましょうよ!
・・・次戦は3週間後の関東一のトーナメントレイク亀山湖。こちらもとんでもない出場者数になるようなので、テッペン目指してがんばりますぜ。