都内に住んでいると相模湖は意外と近い。下町住まいなので、地図感覚では牛久沼の方が近く感じるのですが、首都高~中央道を使うと深夜だと1時間ちょいで行けちゃうバスフィッシングフィールドが相模湖。シティーバサーたちにとって馴染み深い伝統のリザーバーです。
世間的には、プレジャーフォレストのアスレチックとか、昭和の名残を残す湖岸のアミューズメント施設が有名な相模湖。もちろん釣り場所としても忘れちゃいけない~~ここに愛すべきバス釣りバカたちが関東の各地から終結。その数実に147人!複数のボート屋での開催となったので亀山戦に匹敵する大人数での大会となったのです。
ハードベイトオンリーで行われるH-1グランプリ2017相模湖戦にて、釣れた人数ズバリ…68人!ウェイイン率は46%。釣れているのか釣れていないのか!?肌寒い晩夏の老舗レイクでの戦いを今回も『しだるま』にお届けしちゃいます。
■目次
H-1グランプリ2017相模湖戦…当ブログ筆者はゼロ帰着
最初にお断りしておきます。フツーは自分の釣果を見せてドヤドヤするのがブログなるものですが、よろしく哀愁…今回は魚を釣ることができませんでした。
新利根川、津久井湖、亀山ダムとトレイルしてきて意外!?にもデコりだけは避けてきたのですがここに来てのZERO…「ゼーロー♪」でした。(←夜のニュース風に頼みます♪)
そんな漢(おとこ)が書くレポートブログを読んでいるヒマがあったら釣りに行った方がいいと思いますが、明日へのかすかなる希望として記録と記憶をここに綴っておきます。
釣れなくて凹んでいたら「今回もしだるまに書いちゃってよ!」と励ましの言葉もいただきました。↓過去記事はコチラにまとまっています。よろしければ。
9月ド頭だが水温低下の相模湖
おいおい…2017年の夏は「スーパー猛暑になる!」なんて長期予報を言っていた気象予報士さんは明後日の方向を見ているに違いない涼しい~いや寒い!?9月頭の開催となりました。
【H-1グランプリ2017相模湖戦:9月3日(日)】
気温:17℃~25℃
水温:21℃~23℃
水位:夏季満水
水質:クリア所々でアオコ
バスの位置は掴めたか!?
水温の低下した晩夏のリザーバー・・・バスの位置を掴めるかがキーだったことは言うまでもありません。直前プラはしなかったのですが、盛夏の時季に1度、一週前に1度プラクティスには入っていました。
減水していた時の相模湖ではまさに大釣りが実は体験できていました。ワームも使いましたが、「フォールすればナイスサイズがヒットする」状況で、3匹で3000gオーバーだったりもして「相模湖こりゃ大変なことになっちゃうかも!?」と勘違いするありさまでしたが…
冷たい雨が降った関東地方の晩夏。急激な気温低下とともに水温の低下が引き起りました。魚探の水温計は20℃~23℃を示すと言うこの季節としては異例の水温でした。
そのため、前週までは見える水位に浮いていたりしたバスたちの姿もなくなり・・・小型ミノーなどをトウィッチすれば好奇心旺盛なヤングバスたちが遊んでくれたのですが彼らの姿も当日はなくなっていたのでした。
「あ、、、これはバスたち、、、沈んだな」
スタート直後すぐにそれには気づき、水深4メートルから5メートルにたむろしているであろうワカサギたちに照準をしぼった釣りにシフト。
これもヒントでした。ワカサギ狙いの釣り人たちを連ねて曳き舟している秋の風物詩がスタート。9月に入るとワカサギがかたまり始めているのです。
そんな策を練って、アベレージサイズをバンバンと釣り上げて、ナイスサイズを混ぜて~~~と目論むもその腕と技術と手数がなく刻々と時間が過ぎいつの間にやら日相園の桟橋に戻る時間に。
まさにノーバイトノーフィッシュ。(TシャツはミスターノーバイトさんのTシャツです)
くっそー、キーパー制限もなくてたった1本を釣ればよいだけなのにそれすら叶わなかったのが本当に悔しい!!!練習には行くべきだったのと、ハードルアーでの釣りを特訓しなくてはいけない!! こんな気持ちにさせてくれるH-1最高〜!(^O^)
— Mr.Nobite (@MrNoBite) September 3, 2017
亀山ダムで奮闘したMr.ノーバイトさんも厳しい結果だった・・・。ツライカッタヨー。
ウェイイン率は46%
とは言え釣れる湖と変貌している相模湖。初の9月開催となったわけですが、魚はたくさん持ち込まれていました。
68名がウェイイン。小さいバスばかりがウェイインされるイメージがある相模湖ですが、どっこい『最近のH-1戦士たちは良いサイズばかり持ち込む…』と、ラッキークラフトのタキタさんが言っていたのですがたしかにそうで、ナイスキーパーがたくさん持ち込まれていました。
沼の人のJINGOさんもナイスサイズを持ち込んでいました。終了30分前のドラマフィッシュだったそうです。
ナンダカンダでちゃんと釣ってくる伊藤巧プロ…
https://twitter.com/takumi_no_oheya/status/904471662065631232
長いサカナをしっかりと持ちんでいた2016AOYのオリキンプロ。
相模湖…つれるじゃん。なぜ、僕には反応してくれなかったのかしらん。そして、魚はクオリティレヴェルが高いですなぁ。
H-1グランプリ2017相模湖戦…上位陣の結果とストラテジー
それでは上位陣の戦略と戦術をさぐっていきましょう。
あ、なおこの釣れた面々を眺めているその他のアングラーの様子はこんな感じです。裏山鹿~~
5位尾形選手:1700g
ローカルの尾形選手がお立ち台に。メインエリアは秋山川。オーバー5やクリスタルSスーパースローロールでサーキット場前のゴロタエリアを攻略してきました。
水温低下を感じて、いつもはシャローオンリーの釣りをしているそうですが、ちょっと外側のミドルレンジを狙ってナイスサイズを入れてきました。
なお、秋山川のサーキット場前は、チャプターだと禁止エリアとのことで、チャプター戦士たちはあそこを釣りに行くとドキドキしちゃうそうです。
4位浅見選手:1920g
2013年の相模湖戦覇者!浅見選手がお見事~4位に入賞。チーム矢口釣具店さんですネ。
エリアは、途中に立ち寄った吉野ワンド最奥でキッカーフィッシュである1400gをゲット。隠れトンネルの中にいるであろう!?バスの前にメタルバイブを落とし込んで釣ってきました。うーんテクニカル。
それ以上に、僕が着目していのは、浅見さんの息子さんが今年の甲子園優勝校(!)の野球部に所属しているそうなのです!まだ1年生とのことで、高校野球大好きアングラーとしてはこちらの『浅見選手』にも注目せざるを得ません。要チェックや!
3位上杉選手:2650g
ここからは憧れの「盾」をゲットした猛者たちです。
3位には利根川TBCを主戦場とする上杉選手が!
もうチャラスギなんて言わせない!釣ってきました。しかもルアーもカッチョイイゾ。
右手に持つのはデプスのブルシューター160。左手はサーキットバイブ。奥村社長も喜ぶことでしょう。
ブルシューターはリザーバーで本当によく釣れる。しかもデカイのが食ってくるのでその結果を目の前で見せつけられたこと幾数回。
なお、ブルシューターで食い損ねた魚を、グリマーで喰わせると言う、ハイパーテクニカルな技も駆使してきました。やるなぁ!
2位高部選手:3670g
ここから一気に3000gを超えた結果です。
全てキロアップフィッシュを釣り上げての準優勝。このウェイトは『優勝』の2文字ちらつきまくったことでしょうね。しかも、釣り方が個人的には『とうとう来たか!!!』と言う釣りでした。
ルアーはコチラ・・・激写OKとのことあったのでご覧ください・・・
そうですこれなんです。ダイラッカフィッシュがメインパターンだったのです。僕も使っています。今回も・・・しかし、狙いとキーが違いました。
水温が低下した相模湖。ダイラッカによる釣りはいわゆる「浮きもの」と言われる、ボートや浮き漁礁、オイルフェンスなどにサスペンドしているバスを狙っていくことが多いのですが…この日のバスは目に見える位置にサスペンドしていることはありませんでした。
それでも、その浮きものの下にバスはいたのです。直下ではなくその下の5~6mにいる魚を、その位置までダイラッカをしゃくってくるとゴツンと来ると言う強い釣り。ダイラッカは本当に好きなルアーなのでこれまでも記事化を結構してきたものです。今回の釣りを踏まえて詳しくまた書こうかな。
深い場所での釣りだったので、エア抜きをしたそうですからこの時期のディープ攻略…はずせないですね。
1位加藤選手:3740g
そして、そうなのです。優勝したのは亀山ダムがホームの加藤さん・・・。チャプターやのむらボートの大会にも出ている試合巧者が『初めての相模湖』でいきなり優勝となりました。
その『初めて』も本当に初も初。プラクティスもないし、これまで来たこともなかったとのこと。なにしろ朝、道にも少し迷ったとか。
うーん、バス釣りは本当にわからない。よからぬ経験と野心が釣れなくしてしまうのでしょうか・・・バス釣りは難しい。わからない。
ただ、ネットでの情報収集は欠かさなかったとか。ネットによる情報戦は、全てが書いてあるわけではありませんがヒントがたくさん詰まっているという事ですね。そのヒントを読み解く力も、トレイル戦には求められると言うわけです。
相模湖はバージンアングラーに微笑む!?・・・そう、昨年に優勝した千田選手も関西から初上陸した相模湖にていきなりの優勝を飾りました。相模湖は、心を無心にしたアングラーの頭上に輝くものなのでしょうか!?
勝利を決めた一匹は2キロアップの堂々たる体躯をした相模湖バス。エリアは秋山川の最上流で、何人かのサイトマンたちが場所をシェアしながら…目くばせをしながら釣り合っていた激戦の地です。この魚は、昨年のウィナー千田選手も狙っていたとか。
「壁を向いているバスは絶対に釣れる」
自信を持った発言です。亀山でもサイトフィッシングをメインテクニックにしているからこそ出るこのワード。
レーシングシラウオで一度甘噛みしちゃったのだが、「食べているベイトが小さいか?」と閃き、手持ちであった一番小さいルアーであるラッキークラフトのベビーミノーを壁にドンと当てる通称「壁ドン」テクニックでこのデカバスに口を使わせたのです。
亀山などのスレバスも、壁に向いていて壁にあててルアーを落とすと躊躇なくくってくるそうなのでこのテクニック忘れないでいたいですね。しかし、そのためには相当なキャストテクニックとボートの寄せ技術が求められます。うーん、ハイレベル。
なんと2匹で3740gを持ち込んだ加藤選手。もう一匹の釣り方もドラマチックで、日が出た瞬間にサッと岩盤に影ができたそうです。その一瞬のタイミングに、アベンタクローラーを投げたところデカバスたちの奪い合うようなバイトに遭遇!このビッグバス2匹での優勝となったのです。
TOP50のプロも参加してきました!
プロとアマ入り交じってのバトルロワイヤル形式が面白いのがH1グランプリ。
今年もスケジュールが合えば参戦してくれいる北大祐プロ。レジットデザイン『プロ』です。なお、H1グランプリにはレジットデザイン『アマ』であるユーザー通称『レジッター』も増加傾向にある。
レイドジャパンプロの江口プロも!大人気ルアーでお店で見ることがなかなかないダッヂ一本でデカバス勝負に出てくれました。キャスト姿を見ましたが、やはりキャストうまいなぁ。
イズムを今年から立ち上げた市村プロも!かつて、雑誌で「イチムラジェネレーション」なる若手らしい連載をやっていたイメージがあるので僕の中だと、永遠の若手なのですが、バスプロ界の中では中堅の域に…
…お三方はTOP50の試合が週末に控えているそうです。こりゃ体力ないとできませんよ…。自己管理も大変だ。
次回最終戦は牛久沼!!!
さて、最終戦は10月頭(10月9日開催)の牛久沼戦になります。お気づきかと思いますが、上位陣に食い込んだ牛久沼ローカルはいませんでした。10人前後は沼のローカルが出ているんですよね。
「沼の人たちってリザーバーだとあまり目立たないですよね~~www」
そんな、ことをふと言われたりしてネ。おいおい、こりゃ奮起するしかないぞ沼のみんな!
…今年もローカルたまや大会で首位をひた走り、H-1グランプリのポスターにもなっているタカハシさんは牛久沼3連覇を狙ってくるでしょう。誰が阻止するのか!?それとも阻止できないのか!?
そうそう、、、高橋さんがエレキの調子が悪くなってしまったマグナム長尾さんを曳き舟してあげていました。一日一善。牛久沼の神様が見ていてくれるかもしれません…今年もあるか…
それでは次回、沼で会いましょう!
・・・・
その前にバサーオールスタークラシックもあるよね
H1最終戦の前週は、バサーオールスタークラシックが開催されます。今年は開催が早いのです。残り一カ月を切っているのですが、バサー編集部員たちは試合終了後もイノコリで釣りをしていました。どんだけ釣り好きなんだ・・・
バサクラには、H-1に参加している伊藤巧プロや、昨年のバサクラウィナー北大祐プロが出場します。一緒に大会に参加しているプロがあの大舞台に出るのは嬉しいし活躍してほしいものです!
そして、今回のバサクラは個人的にも本当に楽しみなのです!大忙しな9月~10月になるんじゃないの~~~